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ハリウッド大作映画の不振、なぜ? 『バッドボーイズ』ウィル・スミスが分析 ─ 「昔は予告編に爆発シーンとジョークがあれば良かった」

ウィル・スミス
© THE RIVER

『メン・イン・ブラック』シリーズや『インデペンデンス・デイ』(1996)『アラジン』(2019)など、およそ30年間にわたりハリウッドのスターダムに君臨するウィル・スミス。代表作のひとつ『バッドボーイズ』シリーズの最新作、 『バッドボーイズ RIDE OR DIE』で3年ぶりにスクリーンに戻ってくる彼が、昨今のハリウッドの状況について語った。

折しも2024年のサマーシーズンは、数々のハリウッド大作が興行的不振に見舞われている。『猿の惑星/キングダム』は幸いにも好調だが、ライアン・ゴズリング主演『フォールガイ』や、ライアン・レイノルズ主演『ブルー きみは大丈夫』、そして『マッドマックス:フュリオサ』に至るまで、どれも興行収入が事前の予想を上回っていないのだ。

おそらく、『バッドボーイズ RIDE OR DIE』も決して油断できるわけではない。前作『バッドボーイズ フォー・ライフ』(2020)はコロナ禍の直前に公開されるも映画館が休業となったが、今回は状況の種類が違うのだ。

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First We Feastのインタビューにて、「ハリウッドにおける“ヒット”の定義が変わっていることをどう感じていますか?」と問われたスミス。「ヒットの定義はほとんど変わっていないと思います。ヒットを出すのが難しくなっただけで」と答えた。

「昔は、予告編にいくつか爆発を入れて、いいジョークを2、3個入れれば観客が来てくれました。(今は)テレビがとても良いものになっているので、なかなか人びとが家を出ようとしないんです。ある種の映画に対し、人びとが家を出る需要が高まっているのは間違いないと思いますが」

すなわちスミスの見立てでは、ハリウッドでヒット映画が出にくくなっているのはテレビドラマの隆盛が理由だというのだ。いまや、テレビドラマでも大スケールの作品や壮大なスペクタクルを見せてくれる作品が多いなか、かつてのような“アクション映画”にはそこまでの求心力がないということかもしれない。スーパーヒーロー映画やフランチャイズ作品が相次いで不振を味わうなか、『バッドボーイズ』はその間隙を突くことができるか。

映画『バッドボーイズ RIDE OR DIE』は2024年6月21日(金)より全国の映画館にて公開。

Source: First We Feast

Writer

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稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。

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