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【ネタバレ解説】「ボバ・フェット」チャプター6、実写初登場のあのキャラクターについて

ボバ・フェット/The Book of Boba Fett
(C)2022 Lucasfilm Ltd.

この記事には、「ボバ・フェット/The Book of Boba Fett」チャプター6のネタバレが含まれています。

ボバ・フェット/The Book of Boba Fett
(C)2022 Lucasfilm Ltd.

キャド・ベイン、実写初登場

ボバ・フェットの依頼で、パイク・シンジケートとの戦いへの兵力を集めたいマンドー。彼はコブ・ヴァンスのもとを訪れて協力を呼びかけ、コブもこれに応えられるような反応を示していた。しかしマンドーが飛び立った後、砂漠の彼方から一人の男が現れる。

青白い肌の頬の両側から酸素吸入チューブが伸び、カウボーイハットの下から大きな赤い目が睨みつけるこの不気味な男。明らかに只者ではないオーラを放っていたこの人物はクローン戦争期に暗躍したキャド・ベインといい、これまで主にアニメシリーズ「クローン・ウォーズ」に登場。銀河で最も悪名高い賞金稼ぎの一人だ。チャプター6のタイトル「砂漠から来た流れ者」とは、ベインのことを指していたわけである。

ベインはおそらくパイク側についており、フェットの提示額と同額を払うから手を引けと脅す。ベインとヴァンスはたちまち一触即発の空気を帯び、早撃ち対決の緊張感が漂うが、ヴァンスの新人部下が余計な手出しをしてしまったせいで、ベインは2人を瞬殺。シンジケートのスパイス取引の邪魔をするなとの警告を残して去るのだった。

劇中でも見られたように、ベインは非常に執念深く、冷酷で、狡猾な人物。かつて「銀河一の賞金稼ぎ」の異名はジャンゴ・フェットのものだったが、ジャンゴの死後はこのキャド・ベインがその評判を受け継いでいた。つまり彼はフェットにとって因縁深い存在でもあるのだ。

「クローン・ウォーズ」では、ベインがダース・シディアス相手の仕事を行うエピソードも描かれている。また、ベインはオビ=ワン・ケノービらジェダイとも戦っており、ここでは素早い動きと二丁拳銃の連射を浴びせた。一時的にオビ=ワンからライトセーバーを奪ったり、装置で電流を浴びせたりといった機転で、オビ=ワンを追い詰めまでした手強い実力者だ。

さらにベインは、依頼を受けとある人物の脱獄を手伝うために囚人になった際、少年だったボバ・フェットを利用して騒ぎを起こしている。ちなみにこの時も、ベインは変装したオビ=ワンと行動を共にしていた。また、追ってきたアナキン・スカイウォーカーやアソーカとも、それぞれ僅かながら戦っている。

やがてベインは、自分よりももっと大きな計画に呑まれていたこと、長らく行動を共にしていた男は変装したオビ=ワン・ケノービだったことを知る。ベインはジェダイたちの前で逮捕されるのだが、最後にオビ=ワンに向かって「今度会う時は覚悟してな!」との捨て台詞を残している。

ベインが今度の実写シリーズでいかに登場するかは分からないが、もしかしたら「オビ=ワン」単独ドラマにも姿を現すことになり、今回の「ボバ・フェット」チャプター6はその布石だったかもしれない。仮にベインとオビ=ワンが実写で顔合わせとなれば、それは彼にとって因縁の再会ということになるから、覚えておくと良いだろう。

なお、「クローン・ウォーズ」の未使用シーンでは、ボバ・フェットとキャド・ベインが決闘した際に、ベインの銃撃を受けてボバのヘルメット左上の凹みが出来たというエピソードが描かれている。

ちなみにエンドクレジットによると、実写版キャド・ベインを演じたのはドリアン・キンギという俳優。スタントパフォーマーとして活躍しており、『ヴェノム』(2018)ではヴェノム役のポーションキャプチャーも行っている。日本語吹き替えは多田野曜平で、アニメ版からの続投である。

ドラマ「ボバ・フェット/The Book of Boba Fett」はディズニープラスにて独占配信中。

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Writer

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中谷 直登Naoto Nakatani

THE RIVER創設者。代表。運営から記事執筆・取材まで。数多くのハリウッドスターにインタビューを行なっています。お問い合わせは nakatani@riverch.jp まで。

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