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『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』全世界公開が11月以降に延期へ ─ 新型コロナウイルスによる経済的影響を懸念

007/ノー・タイム・トゥ・ダイ
Credit: Nicola Dove © 2019 DANJAQ, LLC AND MGM. ALL RIGHTS RESERVED.

ダニエル・クレイグがジェームズ・ボンドを演じる『007』 シリーズ最新作『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』の世界公開が、当初予定されていた2020年4月から、全世界で2020年11月に延期されることが「007」の公式Twitterアカウント等で発表された。日本国内の新たな公開日は調整中だという。

「(製作の)MGM、ユニバーサル・ピクチャーズ、プロデューサーのマイケル・G・ウィルソンとバーバラ・ブロッコリは本日、世界的な映画市場の状況を慎重に考慮した結果、『ノー・ タイム・トゥ・ダイ』の公開を2020年11月まで延期することを発表しました。英国では2020年11月12日に公開となり、米国では2020年11月25日など、全世界でも順次公開されていきます。」

本作は当初、2020年4月2日にイギリスで封切り、4月10日に日米などで公開される予定だった。米Deadlineによると、コロナウイルスの脅威増大に基づく延期ではなく、純粋に経済的事情を考慮しての判断だという。新型コロナウイルスの感染が世界的に拡大する中、アジアでのプロモーションツアーが中止されたことも報じられている。以前から『007』シリーズの大手海外ファンサイトでは、観客の健康を優先して、公開延期を希望する声も挙がっていた。

新たな劇場公開時期となる11月には、マーベル・シネマティック・ユニバースのフェイズ4を飾る新作映画『エターナルズ(原題:Eternals)』、『ゴジラVSコング(原題:Godzilla vs. Kong )』といった注目作が控えている。

新型コロナウイルス、映画界への影響

日本ではコロナウイルスの影響で、既にディズニー最新作『2分の1の魔法』(2020年3月13日から近日公開へ)『ムーラン』(2020年4月17日から2020年5月22日公開へ)、ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント『 ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語』(2020年3月27日から初夏公開へ)の公開延期が伝えられていたものの、米国での公開延期は今回が初めてだ。今後の世界的な影響拡大も懸念される。

ハリウッドの大作映画としては、トム・クルーズ主演『ミッション:インポッシブル』第7作(タイトル未定)のイタリアでの撮影が延期となったほか、ドウェイン・ジョンソン&ガル・ガドット&ライアン・レイノルズ出演『レッド・ノーティス(原題:Red Notice)』も撮影地変更の可能性が浮上している。映画の製作・公開ともに、新型コロナウイルスの影響は甚大だ。

『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』

ジェームズ・ボンドは現役を退き、ジャマイカの地で穏やかな生活を満喫していた。ところが、CIA 出身の旧友フェリックス・ ライターが助けを求めてきたことで平穏な生活は突如終わりを迎える。 誘拐された科学者を救出するという任務は、想像以上に危険なものだったのだ。やがて、ボンドは脅威をもたらす最新技術を有する黒幕を追うことになる……。

007/ノー・タイム・トゥ・ダイ
Credit: Nicola Dove / © 2019 DANJAQ, LLC AND MGM. ALL RIGHTS RESERVED.

本作にはジェームズ・ボンド役のダニエル・クレイグのほか、『007 スペクター』(2015)からマドレーヌ・スワン役のレア・セドゥ、エルンスト・スタヴロ・ブロフェルド役のクリストフ・ヴァルツ、『007 慰めの報酬』(2008)からフェリックス・ライター役のジェフリー・ライトが復帰。M役のレイフ・ファインズ、Q役のベン・ウィショー、マネーペニー役のナオミ・ハリスも続投する。さらに新キャストとして、悪役サフィンを演じるラミ・マレックのほか、「00」エージェントのノミ役にラシャーナ・リンチ、パロマ役にアナ・デ・アルマスらが登場。脚本・監督は『ビースト・オブ・ノー・ネーション』(2015)のキャリー・フクナガが務め、主題歌にはビリー・アイリッシュがシリーズ史上最年少で起用された。

Sources: The Hollywood Reporter, Deadline

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Minami

THE RIVER編集部。「思わず誰かに話して足を運びたくなるような」「映像を見ているかのように読者が想像できるような」を基準に記事を執筆しています。映画のことばかり考えている“映画人間”です。どうぞ、宜しくお願い致します。