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『タイバニ』の元ネタ?DC映像作品参戦間近『未来から来たバカ』ブースターゴールドに迫る!

日本の方で知っている人は少ないでしょうがDCEU(DC・エクステンドユニバース)にてまことしやかに囁かれている噂があります。それは知る人ぞ知る名ヒーロー、ブースターゴールドがDC実写作品に参戦するというもの。監督候補は『タイタンの逆襲』『ARROW』の脚本経験があり、『かぞくはじめました』『ブロークン・ハーツ・クラブ』の監督をしたグレッグ・バーランティが筆頭。脚本は『マイティ・ソー』『X-MEN:ファースト・ジェネレーション 』の脚本を書いたザック・ステンツが有力視されています。グレッグ・バーランティもザック・ステンツも爽やかな物語を描くのに長けており、コメディの実力もあるため、ファンにとってはかなりの朗報と言えます。『マン・オブ・スティール』では彼と関わりの深いコミックレーベル”ブレイズ”が出ており、かなり早くからDCEUでのブースターゴールドの存在が信じられてきました。

ブースターゴールドとは

ブースターゴールド
http://dc.wikia.com/wiki/Michael_Jon_Carter_(New_Earth)

ブースターゴールドの本名(シークレットアイデンティティ)はマイケル・ジョン・カーター。産みの親はダン・ジャーゲンスで育ての親はキース・ギフェン、名コーチはジェフ・ジョーンズといった経歴というべきでしょうか。
彼のことを端的にいうなら”未来から来たバカ”。25世紀の未来で美術館の警備員をしていたブースターゴールドはある夜、展示されていたスーツ、ガジェット、警備アンドロイドのスキーツを盗み、現代にやって来ます。成功を夢見たブースターゴールドはスターやセレブ的なヒーローになろうと企みます。ヒーロースーツにはスポンサーのロゴを貼り付け、様々な自分のキャラクター商品を展開した彼は同じく企業ロゴを付けて戦った『タイガー&バニー』の先輩だったりします。

伝説のチーム、ジャスティスリーグ・インターナショナル

https://en.wikipedia.org/wiki/Justice_League_International
https://en.wikipedia.org/wiki/Justice_League_International

ブースターゴールドを知る上で外せないのはバットマンや『スーパーガール』に出演しているマーシャン・マンハンターもいたジャスティスリーグ・インターナショナルです。大富豪マックスウェル・ロードが創設したこのチームはスーパーマンがいたジャスティスリーグの後継組織とも言うべきもの。ここには『ウォッチメン』のナイトオウルやドクターマンハッタンのモデルだったブルービートルやキャプテンアトムもいました。ジャスティスリーグ・インターナショナルは毎日バカ騒ぎする面白おかしいコメディチーム。ここでブースターゴールドは億万長者のテッド・コードが扮するブルービートルと大親友になりブルー&ゴールドと呼ばれ、最も楽しい日々を過ごします。

https://modernmythologies.com/2014/10/01/diametrically-opposed-blue-beetle-ii-maxwell-lord/
https://modernmythologies.com/2014/10/01/diametrically-opposed-blue-beetle-ii-maxwell-lord/

余談ですがテッド・コードが経営する会社、コードインダストリーは『ARROW』、『ザ・フラッシュ』、ゲームの『アーカムシリーズ』にも出ているので興味があるなら探してみてもいいでしょう。

親友の死、ブースターゴールドに訪れた最大の転機

女性ヒーローとの浮名をでっち上げてマスコミに話したり、ヒーロー活動よりもテレビ活動に積極的になったり、30歳以上年上の老婆と財産目当てで結婚したりとダメヒーロー街道を突っ走るブースターゴールドでしたが、そんな彼の人生を壊す出来事が起こります。それは親友のブルービートルの死。殺したのはジャスティスリーグ・インターナショナルの設立者、マックスウェル・ロード。当時、ヒーロー不信、人間不信の極地にいたバットマンの暴走とブルー&ゴールドの日頃の不真面目さがたたった信用の失墜が重なり、ブルービートルは一人で巨大な陰謀の裏を探ります。首謀者がマックスウェル・ロードと突き止めたテッド・コードでしたが常人ヒーローだった彼は友人だったはずのマックスウェルに殺されます。全平行宇宙を巻き込んだ大災厄『INFINITE CRISIS』はバカヒーローの死で始まりました。

その後、しばらくの間、塞ぎこんでいたブースターゴールドはやさぐれて、マックスウェルに囚われていたかつての相棒、アンドロイドのスキーツと一緒に八百長ヒーロー活動に乗り出しました。ですがすぐにバレ、にっちもさっちもいかなくない状態に堕落。そんな時、謎の男、リップハンターが現れ、彼を新たに生まれる52のマルチバース崩壊の危機に立ち向かうよう要請します。
人知れず、52の宇宙を救ったブースターゴールドはジャスティスリーグへの加入を希望しますが、同時にリップハンターに自身の運命を知らされます。それは歴史犯罪者を取り締まり、時間の乱れを直すというもの。全宇宙を守りますが、誰にも知られてはいけない任務。悩んだ末に、ブースターゴールドはヒーローとしての成功を諦めて、影で全宇宙と歴史を守護するヒーローになることを選びます。

ここからブースターゴールドはようやく真のヒーローへの道を歩き出しました。親友ブルービートルが死ぬ歴史を改変しようと試み、歴史を変える不可能さを思い知るなどしつつも戦い続けるのです。

実写版『ブースターゴールド』共演ヒーロー予想!

ブルービートル

https://modernmythologies.com/2014/10/01/diametrically-opposed-blue-beetle-ii-maxwell-lord/
http://www.dccomics.com/characters/blue-beetle

ブースターゴールドのなくてはならない親友。テッド・コードと後継者のハイメ・レイエスがいますが、どちらも参戦の可能性は高いでしょう。テッド・コードは天才開発者のガジェット使い、ハイメ・レイエスは古代エジプトの秘宝、スカラベを背骨に宿して変身するヒーローです。

スキーツ

http://dc.wikia.com/wiki/Skeets_(New_Earth)
http://dc.wikia.com/wiki/Skeets_(New_Earth)

25世紀の警備アンドロイドのスキーツはブースターゴールドに誘拐同然で現代に連れてこられました。本来は感情のない人工知能のスキーツでしたがブースターゴールドとの触れ合いでユーモアのある人格に目覚め、テッド・コード死亡後のブースターゴールドを支える親友として活躍します。

リップハンター

https://jp.pinterest.com/pin/371335931757978972/
https://jp.pinterest.com/pin/371335931757978972/

ドラマ『LEGENDS OF TOMORROW』にも登場するタイムマシン、タイムスフィアに乗った歴史の守護者。謎めいた男でブースターゴールドにもあれこれ口うるさく命令します。その正体は未来のブースターゴールドの息子です。彼が登場する『レジェンズ・オブ・トゥモロー』は2016年10月にBD/DVDが発売されます。

バットマン

http://comicvine.gamespot.com/articles/batman-brave-the-bold-booster-gold-and-bane/1100-138386/
http://comicvine.gamespot.com/articles/batman-brave-the-bold-booster-gold-and-bane/1100-138386/

バットマンとブースターゴールドには不思議な縁があります。ジャスティスリーグ・インターナショナルで同じチームだったのですが堅物のバットマンと軟派なブースターゴールドは水と油。しかし、実はバットマンはジャスティスリーグ・インターナショナルで彼と会う前に、アラン・ムーア著の『キリングジョーク』という事件の裏でブースターゴールドを知っています。ブースターゴールドの親友ブルービートルは初代バットガールに片思いをしており、彼女がジョーカーに辱められるという歴史をブースターゴールドは必至に変えようとしました。残念な結果に終わりましたが、このことでバットマンは未来から来たブースターゴールドを知り、彼が歴史の影で戦うヒーローだと知ったのです。そんなバットマンはブースターゴールド唯一のファンとも言えます。共演の可能性大です。

Eyecatch Image:http://www.dccomics.com/characters/booster-gold

Writer

小村健人村上 幸

DCコミックスと非ヒーローコミックスをメインに読んでいます。ユーロコミックスを原語で読むのが現状の目標です。好きなヒーローチーム:ジャスティス・リーグ・インターナショナル好きなヒーロー:たくさんのDCヒーロー(特にキース・ギッフェンがライターを担当した時のヒーローかヴィラン) salarmko@outlook.jpお仕事の依頼はこちらへ。