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ハーレイ・クインのスピンオフ映画に『アイアンマン』『ヴェノム』の撮影監督が参加 ― タイトルは『バーズ・オブ・プレイ』から変更か

スーサイド・スクワッド
SUICIDE SQUAD and all related characters and elements are trademarks of and © DC Comics. © 2016 Warner Bros. Entertainment Inc. and Ratpac-Dune Entertainment LLC. All rights reserved

マーベル・コミックを原作とする重要な映画2作品に携わってきた撮影監督が、DCコミックス作品に初参戦する。
『スーサイド・スクワッド』(2016)のハーレイ・クインを主人公とするスピンオフ映画『バーズ・オブ・プレイ(邦題未定、原題:Birds of Prey)』に、『アイアンマン』(2008)や『ヴェノム』(2018)で撮影監督を務めたマシュー・リバティークが参加することがわかった。

フィリピンのメディアGMA NEWSのインタビューにて、マシュー氏は『バーズ・オブ・プレイ』への参加を認めている。

今は『バーズ・オブ・プレイ』と現在呼ばれている映画の準備をしています。たぶん別のタイトルになるんですが。ワーナー・ブラザース製作で、監督は『Dead Pigs(原題)』という中国映画を撮ったキャシー・ヤン。楽しみにしていますよ。
スーパーヒーロー映画ですが、今回はマーベル・ユニバースではなくDCユニバースで、マーゴット・ロビーが出演するのも楽しみですね。(ハーレイ・クインの)オリジン・ストーリーのようなところが少しあって、そこも魅力的なんです。でも今は(製作に向けた)話し合いの初期段階なので。」

スーサイド・スクワッド
SUICIDE SQUAD and all related characters and elements are trademarks of and © DC Comics. © 2016 Warner Bros. Entertainment Inc. and Ratpac-Dune Entertainment LLC. All rights reserved

マシュー氏はマーベル・シネマティック・ユニバースの皮切りとなった『アイアンマン』と続編『アイアンマン2』(2010)、そしてソニー・ピクチャーズがコミック「スパイダーマン」を原作に新機軸を打ち出した『ヴェノム』に参加している。いわばマーベル映画の重要な局面に携わってきた人物だけに、DCコミックスではどんな映像を見せてくれるのか楽しみだ。
奇しくも『バーズ・オブ・プレイ』は、数々の企画が存在するハーレイ・クインのスピンオフ映画第1弾となる。こちらも重要な局面といって差しつかえないだろう。ちなみに本作のタイトルは、原案コミックの題名である『バーズ・オブ・プレイ』から変更される可能性が高そうだ。

ところでマシュー氏はマーベル映画以外にも、同名グラフィック・ノベルを原作とする『カウボーイ&エイリアン』(2011)で撮影を担当しているが、コミック映画としては『ヴェノム』までに約7年のブランクがある。その間には『ルビー・スパークス』(2012)や『ストレイト・アウタ・コンプトン』(2015)、『マザー!』(2017)などに携わり、最新作は『アリー/ スター誕生』(2018年12月21日公開)だ。なぜマシュー氏は、『ヴェノム』でコミック映画に復帰することを決めたのだろうか?

「(やらなくなって)寂しくなったんですよ。“隣の芝は青く見える”というか、ああいう作品をやっていると、もっと小さな映画に参加したくなるし、小さい映画をいくつかやると、また大作をやりたくなる。だから僕は幸運で、それに積極的に挑戦したかったものですしね。」

ヴェノム
『ヴェノム』(2018年11月2日公開)©&TM 2018 MARVEL

『ヴェノム』のルーベン・フライシャー監督とマシュー氏は、以前CMの仕事でともに作業をした経験があるという。かつて顔を合わせた監督との共同作業も、マシュー氏が『ヴェノム』を引き受けた理由のひとつだったそうだ。ちなみにマシュー氏は、大作ヒーロー映画ならではの苦労をこのように語ってもいる。

「いろんな人の意見が出て、たくさんのストーリーボードがあって、VFXもある。こういう映画で無茶はできません。すべてをあるべき形にしなければならなくて、即興の余地は少ないんですよ。撮影に入る前段階できちんとコミュニケーションを取らなくてはなりません。すごく大勢の人間が、自分の仕事をしなければいけないんですから。」

『バーズ・オブ・プレイ』にはハーレイ・クイン役のマーゴット・ロビーをはじめ、ヘレナ・バーティネリ/ハントレス役でメアリー・エリザベス・ウィンステッド、ダイナ・ランス/ブラックキャナリー役でジャーニー・スモレット=ベルが出演。撮影は2018年末から2019年初頭にも始まる予定で、脚本は『バンブルビー』(2019年春公開)や『バットガール(原題:Batgirl)』の女性作家クリスティーナ・ホドソンが執筆する。監督には元新聞記者という異色の経歴を持つキャシー・ヤンが起用された。

映画『バーズ・オブ・プレイ(仮題)』は2020年2月7日に米国公開予定

Source: GMA NEWS

Writer

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稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。

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