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『ボラット』続編映画が製作されていた、サシャ・バロン・コーエン主演で撮影終了

ボラット サシャ・バロン・コーエン
User Skssoft on de.wikipedia; Michael Bulcik / SKS Soft GmbH Düsseldorf https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Borat_in_Cologne.jpg

サシャ・バロン・コーエン主演『ボラット 栄光ナル国家カザフスタンのためのアメリカ文化学習』(2006)の続編映画が製作され、すでに撮影を終了していることがわかった。米Colliderが報じている。

『ボラット』は、コーエン演じるカザフスタン人のジャーナリスト、ボラット・サグディエフによるドキュメンタリー映画という形式をとったフェイク・ドキュメンタリー。ボラットはアメリカを訪れ、アメリカ人たちにインタビューしながら母国カザフスタンの文化を語るが、男尊女卑や反ユダヤ思想を発露させて周囲を困惑させ、テレビ番組や講座に現れては大暴れを繰り返していく。当時まだアメリカで有名でなかったコーエンは、ボラットというジャーナリストを演じて本当に周囲の人物を騙している。それゆえ本作は訴訟など数々のトラブルに見舞われた、まごうかたなき問題作だ。

報道によると、コーエンは『ボラット』続編の撮影をすでに終えており、業界では作品の試写も始まっているとのこと。すでにコーエン自身がアメリカでも人気を獲得し、ボラットも名を知られている以上、前作のように“本当に騙す”フェイク・ドキュメンタリーは不可能となるが、果たしてどのようなアプローチで『ボラット』を甦らせたのだろうか。ちなみに現在、「サシャ・バロン・コーエンを演じているボラットが登場する」との説もあれば、これを否定する説もある。真相は正式発表を待つことにしよう。

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なお、『ボラット』続編に前作監督のラリー・チャールズ、プロデューサーのジェイ・ローチが参加しているかどうかは不明。前作は20世紀フォックスが配給したが、いまや同社はディズニー傘下にあり、こちらも続編への関与については分かっていない。ただし、そもそも「ボラット」というキャラクターはコーエンがテレビ番組で演じたキャラクターであり、権利はコーエン自身が保有している可能性があるとのことだ。

映画『ボラット』続編(タイトル未定)の発表時期は未定だが、一部には2020年11月3日のアメリカ大統領選に先がけて発表されるとの説もある。しかし、これまた信憑性には疑問が残る情報であり、もはやいったい何をどこまで信じていいのかわからない状況だ。すでにわれわれは、ボラットの掌の上で踊らされているのかもしれない。

Source: Collider

Writer

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稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。

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