Menu
(0)

Search

『ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー』海外最速レビュー、絶賛と感動の声 ─ 「最高傑作」「かつてないコミック映画」「稀有なシリアスさ」

ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー
©Marvel Studios 2022

マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)映画『ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー』のワールドプレミアが、2022年10月26日(米国時間)に開催された。

本作はMCU映画の記念すべき第30作目にして、ブラックパンサー/ティ・チャラ役を演じたチャドウィック・ボーズマンの逝去後に製作された、ユニバース史上はじめてとなる主役不在の続編映画。監督・脚本はライアン・クーグラーが続投し、出演者にはレティーシャ・ライト、アンジェラ・バセット、ルピタ・ニョンゴ、ダナイ・グリラ、ウィンストン・デューク、マーティン・フリーマンらが再結集した。初登場のネイモア役はテノッチ・ウエルタ、アイアンハート役はドミニク・ソーン。試写の観客に「こんなコミック映画はかつてなかった」と言わしめた、壮大なる一作の登場だ。

ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー
©Marvel Studios 2022

『ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー』海外最速レビュー

ケヴィン・マッカーシー(Cinema Blend)

チャドウィック・ボーズマンのレガシーに対する、美しく、カタルシスのあるトリビュート。彼の歴史的影響とともに、彼が今でもたしかに私たちのそばにいることを思い出します。グリラ、バセット、ライト&ソーンによる最高の演技。ウエルタもすばらしかった。リアーナの楽曲と、ルドウィグ(・ゴランソン)のスコアも大好きでした。

オーランド・マルドナド(映画評論家)

傑作。喪失と心痛、そして復讐を、MCUには稀有な成熟ぶりとシリアスさで描いています。ブラックパンサーは王冠をかぶりつづける。レティーシャ・ライト、アンジェラ・バセット、テノッチ・ウエルタは今年観た中でも最高の演技。

ブライアン・デイビッズ(The Hollywood Reporter)

マーベル史上もっとも胸に迫り、もっともパワフルな一作。あるべき形のヘビーさとダークさで、スタジオのトレードマークである(ライトな)トーンはほぼ捨て去られている。考えられるかぎりのすべてがレベルアップしており、演技には(俳優陣の)底力が発揮されている。

ケヴィン・ポロウィ(Yahoo! Entertainment)

冒頭5分であわや泣き崩れるところだった。ラスト5分で泣き崩れた。

ライデン・スカルナート(Heroic Hollywood)

パワフルな映画であり、チャドウィック・ボーズマンへの偉大なるトリビュート。こんなコミック映画はかつてなかった。全体の演技も非常に優れています。ネイモアのモチベーションが少し弱いのと、(上映時間の)長さを感じたものの、私にとってはフェイズ4のトップです。

エリック・ヴォス(New Rockstars)

『ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー』は、いかにチャドウィック・ボーズマンとティ・チャラがMCUにとって大切だったかを明らかにします。彼がいない映画は、ときに(不在の)中心を恋しがるのです。しかるべきタイミングで、明るく。

ボーズマンを失った私たちは、MCUにおけるブラックパンサーの出番がすべて喪失の上にあることを忘れていたように思います。しかしこの映画は、まったく新しい形で喪に服すことを教えてくれます。多くのファンがこの映画を求めていると思うのです。より多くを求める人々もいると思いますし、それも理解はできます。これからが本番。

李維玲(映画評論家)

感情のジェットコースター。チャドウィックの不在を感じる一方、俳優陣の演技に目を見張ります。俳優それぞれの道のりと追悼を全編に感じる映画です。アクションもたっぷり! ネイモアが素晴らしい。

ショーン・オコネル(Cinema Blend)

何をおいてもカタルシス。喪失と遺産、癒しについてのエモーショナルな映画です。血の通った物語でありつつも、グローバルな権力闘争と陰謀を扱っています。テノッチ・ウエルタ演じるネイモアは期待以上のエネルギー。語りたいことがたくさんあります。

ジャック・マクブライアン(The Direct)

驚くべき一作。MCUフェイズ4で頭ひとつ抜けた傑作です。最初から最後まで、音楽が非常に優れていることを軽視するわけにはいきませんし、キャストに弱点もありません。けれども、アンジェラ・バセットとレティーシャ・ライトに特別な賛辞を。ふたりには本当に感動しました。

ユーモアに少々疲れていたMCUファンには、この映画が非常にシリアスであることは良い知らせになるでしょう。映画の後半にジョークはほとんどありませんし、ほとんどにおいて、MCUで最も真剣な映画のひとつです。まったく文句はありませんし、あらゆる意味でMCU最高傑作のひとつ、正真正銘の素晴らしい映画だと思います

スティーブン・ワイントラウブ(Collider)

ワールドプレミアで映画を観た人たちが「最高の映画だ」と口にするのを、みなさんが信じないことはわかっています。けれども『ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー』は優れた続編であり、素晴らしい映画です。エモーショナルな作品と予想していましたし、その通りでした。涙を流すことになるでしょう。ライアン・クーグラー、見事な仕事です。ネイモアも最高だった。

もうひとつ感銘を受けたのは、ライアン・クーグラーがチャドウィック・ボーズマン抜きで続編を作るという不可能に挑み、敬意を表しながらもシリーズを前進させ、そして大成功させたこと。大ヒットするでしょう。

ダニエル・ホワット(ジャーナリスト/批評家)

『ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー』は大作映画の新次元。素晴らしい前作という高いハードルを超え、スリリングな世界を作り上げています。エモーショナルでダークな物語は全面戦争につながりつつ、常にパーソナルなもの。マーベル史上最高傑作かもしれません

全体のアンサンブルも素晴らしいですが、テノッチ・ウエルタが見事な、そして複雑な解釈のネイモアで登場します。撮影、音楽、視覚効果のすべてがこれまで以上。マーベル映画でも屈指の仕事です。全編にわたって新鮮な風が吹いている。

映画『ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー』は2022年11月11日(金)全国公開。

Writer

アバター画像
稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。