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『ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー』女性スーパーヒーロー映画の米歴代No.1に

ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー
©Marvel Studios 2022

マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)映画『ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー』(2022)の米国興行収入が、女性主演のスーパーヒーロー映画として歴代No.1となったことがわかった。

Box Office Mojoによると、本作の米国興収は4億3,155万ドル。同じくMCU映画の『キャプテン・マーベル』(2019)の4億2,682万ドルを抜き、女性スーパーヒーロー映画の歴代第1位に輝いた。第3位はDC映画『ワンダーウーマン』(2017)の4億1,284万ドル。その後にはMCU『ブラック・ウィドウ』(2021)やDC『ハーレイ・クインの華麗なる逆襲 BIRDS OF PREY』(2020)、マーベル『X-MEN: ダーク・フェニックス』(2019)が続いている。

歴史的ヒットを記録した『ブラックパンサー』(2018)の続編『ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー』は、ブラックパンサー/ティ・チャラ役のチャドウィック・ボーズマンが2020年夏に逝去したことを受けて脚本を一新。ティ・チャラの妹シュリ(レティーシャ・ライト)を主人公に、女王ラモンダ(アンジェラ・バセット)やナキア(ルピタ・ニョンゴ)、オコエ(ダナイ・グリラ)、エムバク(ウィンストン・デューク)らワカンダの人々を描く群像劇となった。

現時点で本作の海外興収は3億7,530万ドルで、全世界興行収入は8億685万ドル。世界興収では『キャプテン・マーベル』の11億2,846万ドル、『ワンダーウーマン』の8億2,285万ドルに次ぐ成績となっているが、ホリデー・シーズンの追い風を受け、近日中に『ワンダーウーマン』を抜くことになりそうだ。もっとも、『アベンジャーズ/エンドゲーム』(2019)の直前作だった『キャプテン・マーベル』には敵いそうにない。

なおMCU映画としては、『キャプテン・マーベル』の続編にあたり、「ミズ・マーベル」(2022)「ワンダヴィジョン」(2021)ともクロスオーバーする女性スーパーヒーローのチームアップ映画『ザ・マーベルズ(原題)』が2023年7月28日に米国公開予定。こちらも大きな注目を集めることは間違いないが、『ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー』を抜き返すことはできるだろうか?

Source: Box Office Mojo

Writer

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稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。

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