『バック・トゥ・ザ・フューチャー』マーティとドクの出会い、劇中で描かれなかった前日譚秘話とは ─ 脚本家ボブ・ゲイルが明かす

SF映画の金字塔『バック・トゥ・ザ・フューチャー』シリーズは、ホバーボードや自動サイズ調整機能付きジャケットなど、テクノロジーの進化を描くと同時に、高校生の少年マーティと風変わりな科学者“ドク”ことエメット・ブラウン博士の友情を切り取ったヒューマン・ドラマでもある。
性格や好みにしてもほとんど共通点が無さそうなマーティとドクは、いかにして出会い、名コンビとして愛されるようになったのだろうか。シリーズ誕生から約35年の節目を迎えた2020年、改めてこの2人の“縁の始まり”を振り返りたい。実は、脚本を務めたボブ・ゲイルが約9年前の2011年、この背景を米Mental Flossに明かしている。
マーティがドクと出会ったのは、ゲイルによれば13〜14歳の頃。1985年時点でマーティは17歳だから、PART1の時で2人は出会って約3〜4年の仲ということになるだろう。
ゲイルいわく、マーティは「ドク・ブラウンは“危険で、頭のいかれたやつ(crackpot)で変人”だと長いこと聞かされていた」という。そこで、「精力旺盛な」マーティは、なぜこの男がそんなに危険なのか、その真相を突き止めにいったのだとか。
「マーティはドクの研究部屋に忍び込んだんです。それで、そこにあったカッコいいモノの全てに魅了されてしまったんですよ。そして、ドクが部屋でマーティを見つけた時のこと。ドクは、マーティにカッコいいと思われていることが分かると、嬉しくなってマーティを受け入れるんです。」
出会ったは良いものの、2人はどのようにして仲を深めたのだろうか。ゲイルは「2人ともそれぞれのいた環境で変わり者扱いされていた」としながら、「ドクはマーティに実験のお手伝いをするアルバイトを与えるんです」と、具体的なバックストーリーを明かした。「マーティは研究部屋、そしてドクの元に通うようになるんです」。
ちなみに、マーティとドクをそれぞれ演じたマイケル・J・フォックスとクリストファー・ロイドは共演以来、プライベートでも親交を深めている。直近では2020年3月に、ロイドが自身のInstagramにてマイケルとのツーショットを投稿した。
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Source: Mental Floss