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ベン・アフレック『バットマン vs スーパーマン』の悪評にとうとう反論。一方、ブラック・パンサー役の俳優は超冷静

映画『バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生』は実に根強い人気を誇る映画だ。

2016年3月の公開当時には厳しい批判を受けながらも、Comicbook.comのユーザーランキング(コミック映画)では、『キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー』『デッドプール』『ダークナイト・ライジング』などの強豪を抑えて第5位にランクインしている。また、同サイトで1万人以上が評価を付けた映画は他にない

すべては『バットマン vs スーパーマン』を決して諦めなかった人々の愛情の賜物だろう。かつて、バットマン役のベン・アフレックやスーパーマン役のヘンリー・カヴィルに批判の声が届けられた時、カヴィルも懸命に自身の意見を述べていた。隣に座っていたアフレックはとても悲しい表情をしていたが記事)。

あれから約6ヶ月が過ぎた。

『バットマン vs スーパーマン』でアフレックが演じたブルース・ウェイン/バットマンを評価する声は高まり、バットマンのリブート作『The Batman(仮題)』をアフレック自身が監督することも決定している。もう悲しい顔ばかりしてはいられない

新作『ザ・コンサルタント(原題:The Accountant)』の取材で、アフレックは『バットマン vs スーパーマン』の感想を尋ねられている。そこでアフレックは、ついに自分の見解をはっきり述べたのだった。

ベン・アフレック、『バットマン vs スーパーマン』を語る

インタビュアー: 私は『バットマン vs スーパーマン』を4回観ました。まずは2回、70mmフィルムのIMAXで1回、そして完全版を1回。本当に大好きな映画なんですよ。

アフレック: ありがとう。

インタビュアー: でも、批評ではネガティブな意見が本当にたくさん聞こえてきました。そこでお尋ねするんですが、あなたはあの映画をどう考えているんですか?私は大好きなんですが……。

アフレック: 僕は面白い映画だと思ってる。それにすごくヒットした映画だよ、僕のキャリアで一番のヒット作さ。編集への批判が多かったっけ。でも僕はポジティブな意見をたくさん聞いてるよ。興味深いのは、あの映画が時に映画の出来ではなく作品のトーンで判断されたことだ。みんなはもっと明るい映画を求めてたみたいだね。変だと思ったよ。それってクオリティじゃなくて主観的なものだろ?僕の心には響くトーンでも、別の人にはそうじゃないかもしれない。『バットマン vs スーパーマン』のトーンは、僕が好きな、素晴らしいフランク・ミラーのコミックにも匹敵するものだった。多くの人が観てくれて、映画を好きになってくれて嬉しいよ。

うーん……

皆さんはどうお考えだろうか。筆者としては、今度はこっちが悲しい表情をする番かと思うようなコメントだ。アフレックは作品のトーンについて主にコメントしているが、そもそも『バットマン vs スーパーマン』しかり『スーサイド・スクワッド』しかり、問題はトーンよりも脚本や編集にあったはずだ。アフレック自身も言うように、トーンはクオリティとは別物である。にもかかわらず、どうもDC映画の製作陣はトーンを気にしすぎているような気がする。

それを象徴するのが、先日からTHE RIVERでも取り上げている“明るいDC映画”作戦だ。タイム・ワーナー社のジェフ・ビュークスCEOが、今後の作品では「キャラクターが少し明るくなる」と述べたほか、DCコミックスの重鎮ジェフ・ジョンズ氏も映画『ジャスティス・リーグ』の脚本を「希望と光を感じられるよう」リライトしたという。ここで作風を転換し、なんとか明るい映画にしようという意向がうかがえるのだ。問題はそこではないように思われるが……。

アフレックの真意は別にある?

しかし冷静に考えれば、アフレックが公の場で『バットマン vs スーパーマン』を酷評するわけがない

今回の発言を好意的に解釈すると、アフレックは『バットマン vs スーパーマン』の問題点とされがちな「トーン」に話題を絞ることで、映画のクオリティに触れるのを意図的に避けたのかもしれない。もしも今回の発言が、自身の出演作を守りながらの、「トーンはクオリティとは違う」=「バットマンの映画はトーンじゃなくてクオリティをきちんとするよ」という宣言だったとしたら……。筆者はアフレックを一生追いかけていこうと思う。

同じころ、超冷静な俳優がいた

ところで、ワーナー&DCが作風の転換に揺れ、アフレックが自身の見解を述べたのと同じ頃、『バットマン vs スーパーマン』に言及していた俳優がいた。『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』でブラック・パンサー役を演じたチャドウィック・ボーズマンだ。

チャドウィック・ボーズマン http://www.digitalspy.com/movies/black-panther/news/a808514/black-panthers-suit-was-completely-cg-in-captain-america-civil-war-directors-reveal/
チャドウィック・ボーズマン
http://www.digitalspy.com/movies/black-panther/news/a808514/black-panthers-suit-was-completely-cg-in-captain-america-civil-war-directors-reveal/

ボーズマンは「マーベル映画では『アントマン』が好き」と公言しているにもかかわらず、多くの場合は「ダークなヒーロー映画に心惹かれる」嗜好の持ち主だという。そんな彼は『バットマン vs スーパーマン』を公開初日に観てガッカリしたようだ。ボーズマンは映画が失敗した原因をこう分析する。

「彼らが何を間違えたのか、はっきりとは分からない。でも映画を観ていて時々思うのは――僕も間違ってるかもしれないし、これは僕が業界の人間だから言うことだけど――何かを決めるのに多くの人が関わりすぎだってことだ。そこに監督の明快な意向はないよ。映画を観てると、プロデューサーが何か言ったのが分かることがある。さらに別の誰かも何か言ってて、監督も何か言ってる。そりゃ、うまくいかないこともあるよね」

ボーズマンの指摘は鋭いところを突いているだろう。“明るいDC映画”作戦の場合も、ワーナーやDC幹部の声はよく聞こえてくるが、未だ監督自身の声は聞こえてこない。たとえば『スーサイド・スクワッド』のデヴィッド・エアー監督は、ワーナーの都合によりタイト・スケジュールで映画を製作したとも、勝手に本編を編集されたとも噂されたが、真実は藪の中だ。

果たしてアフレックは『The Batman』でどんな作品を観せてくれるのだろうか。なんとか自分の意向を貫き、確かなクオリティの作品になることを祈りたいところだ。もう悲しい表情のアフレックは見たくない!

[筆者追記(10/10):いただいたご指摘を参考に、本文を一部加筆修正しました]

sources: http://comicbook.com/2016/10/03/ben-affleck-reviews-batman-v-superman-dawn-of-justice/
http://www.cbr.com/chadwick-boseman-on-black-panther-movie-its-going-to-be-a-big-deal/
http://www.radiotimes.com/news/2016-09-15/black-panther-star-chadwick-boseman-explains-why-batman-v-superman-didnt-work

 

Writer

中谷 直登
中谷 直登Naoto Nakatani

THE RIVER編集長。ライター、メディアの運営や映画などのプロモーション企画を行っています。お問い合わせは nakatani@riverch.jp まで。

Comment

  1. ヒドラの下っ端

    この記者自分の書いた文章理解できないの?ベン・アフレックは編集について批判されていることも前置きして「批判の中に作品のトーンについての言及があって興味深かった。でもそれは主観的の問題だよね。今作のダークなトーンはベースにしているフランクミラーの雰囲気を上手く出してて僕は好き。」って実際目にした批判の中のひとつの議論を取り上げて自分の意見を言っているだけなのに、この記者は俺の批判点について言及しなかったベンは冷静じゃなく俺を悲しませたって言ってるんだけど何様なの。そういうのはせめて自分のブログでやって。それにそこにボーズマンのインタビューを対比させるのも謎。あなたがBvSをクソ映画と思っていることはわかったけどこういうところでの自分の主観アナウンスとDC対マーベル煽りはうんざりするからまともな記事を書ける人に変わってくれ。

    1. Takatoshi Inagaki

      コメントいただきありがとうございます。
      ご指摘いただいた件についてお返事しますと、ベン・アフレックが冷静ではないとも、また『バットマン vs スーパーマン』がクソ映画だとも私自身は思っていませんし、そのように記してもおりません。
      ただし、(アフレックも述べているように)作品のトーンは、作品が実際に抱えている問題とは別であり、そこに気を取られすぎるのはいかがなものか、という点は主張として含まれています。
      またボーズマンのインタビューを同記事で取り上げた点については、結果的に誤解を招いたことをお詫びいたします。
      該当部分については、DC対マーベルの構図を煽る意図ではなく、あくまで同時期に『バットマン vs スーパーマン』に有名人がコメントした例として、またDC作品が抱えている(と思われる)問題を指摘した例として引用したものです。
      以上、回答としてご理解いただけますと幸いです。何卒よろしくお願い申し上げます。

    2. Ghost

      「超冷静」とまで書いて「その意図はなかった」とはこれ如何に?

  2. Enter your name

    インタビュアーの「評価は低いですがあなたはこの映画をどう思っていますか?」の質問に「僕は好きですこうだから。」と完璧な応答をしているのに責められるなんて役者は大変だなと。インタビュアーが「評価の低い理由や改善すべき点は何だと思うか」と聞いたならまだしも。まあそれだけ期待を背負っているからこそなんだろうけど理不尽よなあ。

  3. とあるライター

    ツイッターでも見かけけどこの記事のダメなところはライターがベン・アフレック氏のインタビューにがっかりしたと言っているのに、インタビューのどの部分にがっかりしたのかわからなく前後の関係性がめちゃくちゃになっているからじゃないでしょうか。ベン・アフレック氏はライターが求めてた「トーンはクオリティは違う」ということを正に言っていますよ。しかもDCEUに全く関係ない別映画の取材で横にその監督も座っていて、The Batmanについて宣言まで求めるのはバードマンに出てきたアジア系の記者を彷彿させます。アフレック氏のインタビューとDCEUのトーンについての問題を別の記事にするべきでしたね。

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