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ジェームズ・キャメロン監督、タイタニック探索艇事故に見解 ─ 「警告が聞き入れられず、同じような悲劇が起こってしまった」

映画『アバター:ウェイ・オブ・ウォーター』来日記者会見

映画『タイタニック』(1997)のジェームズ・キャメロン監督が、タイタニック号見学ツアー中に消息を絶った潜水艇「タイタン」の事故と、タイタニック号沈没事故の類似性について、見解を米ABC Newsに語った。

2023年6月22日(現地時間)米沿岸警備隊は、英豪華客船タイタニック号の残骸を見るツアー中に行方不明になった潜水艇「タイタン」の破片を海底で発見したと発表。ツアーを運営する米企業オーシャンゲート・エクスペディションズも、タイタンの乗員5人全員が死亡したとみられると声明を出した。

これまで33回にわたりタイタニック号を潜水調査し、潜水艇の設計者でもあるキャメロン監督は、「(深海潜水技術の)業界の人々は、この潜水艇について大きな懸念を示していました」と語る。「業界トップの人々が、乗客を乗せるには実験的すぎる、認可が必要だ、と運営会社に手紙を書いたほどです」。

キャメロンはタイタンの悲劇とタイタニック号沈没事故を比較し、その類似性の高さに驚愕。次のように語っている。

「タイタニック号沈没事故との類似性に衝撃を受けました。タイタニック号の船長は前方に氷山があることを何度も警告されていたにもかかわらず、月のない夜に全速力で氷山に突っ込み、その結果たくさんの人々が亡くなりました。

世界中で潜水が行われているのに、警告が聞き入れられなかったという点で、非常に類似した悲劇が同じ場所で発生したのは、驚くべきことだと思います。本当に非現実的です。」

「タイタン」に乗船していたタイタニック号探査のエキスパート、ポールアンリ・ナルジョレと25年来の親交があったというキャメロン。「彼がこのような悲劇的な死を迎えるなんて、私にとって受け入れられないことです」と、友人の死を深く悼んだ。

Source:ABC News

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KyokoKyoko Okajima

アメリカ留学、大手動画配信サービスの社員を経て、ライターに転身。海外ドラマが大好きで、永遠のNo.1は『ブレイキング・バッド』と『ベター・コール・ソウル』。

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