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【真相】キャプテン・アメリカはヒドラだった?問題作『キャプテン・アメリカ : スティーブ・ロジャース』第一話 詳細あらすじ

キャプテン・アメリカが敵組織ヒドラの一員だった…。5月25日に発売されたキャプテン・アメリカの新シリーズ『Captain America: Steve Rogers #1』では、あのキャプテン・アメリカがテロ組織ヒドラのスパイだったという新設定が加えられ、すさまじい議論を生んだ。

当サイトの記事も大変大きな反響を呼び、この記事のURLを掲載したツイートは14時間で700リツイート近く拡散された。


キャプテン・アメリカが「ヘイル・ヒドラ」と発したのは事実だが、一体なぜなのか。日本ではまだまだ情報が少ないこの「事件」の真相や物語の流れを明らかにするため、筆者は『Captain America: Steve Rogers #1』を購入し読了した。

この記事では、問題作『Captain America: Steve Rogers #1』のストーリーを紹介する。なお、同コミックのネタバレとなっているため、購入予定の方、邦訳版を待たれている方はスキップしていただければと思う。

ヒドラ・キャップ。その真相をお伝えする。

【注意】

この記事は、コミック『Captain America: Steve Rogers #1』のネタバレ内容を含んでいます。

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『Captain America- Steve Rogers #1』

Captain America- Steve Rogers #1

物語の始まりは、1926年、ニューヨーク西部。夜の路地裏を、幼い子供を連れた一組の白人夫婦が歩いている。男はどうやら無職のロクデナシのようで、酒に酔って妻に言いがかりをつけ、「オレに恥をかかせるな!」と平手打ちをする。そこに謎の女性が「大丈夫ですか?」と現れる。男は「失せやがれ」と殴りかかるものの、その女性に返り討ちに遭い、逃げ出す。話によるとこの女性の名はシンクレア・エリサ、旦那に平手打ちを喰らった女はサラ・ロジャース。シンクレアはサラ職場のオーナーの知人だと言い、サラの名を知っていた。

ここで時間軸は現代に移り、キャプテン・アメリカがS.H.I.E.L.Dと共にヒドラと戦う場面が描かれる。ここでは、ヒドラが列車をハイジャックするという事件が発生している。司令室からキャップにコンタクトを取っているのはコマンダーであるシャロン・カーターと、リック・ジョーンズという若い男。リックはキャップの元サイドキックで、ハッカーとしての高いスキルを持ち、S.H.I.E.L.Dでの任務にあたっている。

ハイジャックされた列車内で複数名のテロリストと肉弾戦を繰り広げるキャップに続いて突然描写されるのは、ロビー・ディーン・トムリンという男の半生。両親が常に喧嘩をしているせいで、ロビーは無心を装い16歳までひたすらテレビを眺めて日々を過ごしていた。劣悪な家庭環境下で学校に行くという選択肢などなく、車泥棒に走っては逮捕され、監獄の中では囚人たちの白人至上主義に巻き込まれる。釈放後は倉庫番のような仕事を得るが、不況の煽りを受けて真っ先に解雇されてしまう。完全に負のスパイラルに陥ったロビーは貧困と薬物中毒にあえぐ日々。恋人を見つけても、薬物のせいで長く続かない。
社会復帰を願うロビーは一念発起して集団セラピーに通うが、そこで知り合った男にある人物を紹介される。なんでも、すごい人物がいて、その人物の話を聞けばすぐに虜になるというタレコミで、ロビーは地下で行われる怪しい集会に顔を出す。そう、その人物こそ、ヒドラの総帥レッドスカルである。

「来るたびに人数が増えている」群衆を前に、レッドスカルはスピーチを始める。彼はヨーロッパの軍事侵略を目の当たりにし、まともに対応しない政府に憤り、ここに来たという。弱体化し、自国をも守れない国家。であれば、その土地は国のために戦う愛国者達のためにあるべきだという。このままでは、文化も信条も国に奪われ、言論の自由さえも失われる。今こそ、ヒドラに加わり反旗を翻すべきだ、と力強くスピーチをするレッドスカルを前に、集まった群衆は両腕を挙げる。ロビーもすっかり心酔していた。彼は初めて「居場所」を見つけられて嬉しかったのだ。
ヒドラの一員となったロビーは胸一帯にヒドラマークのタトゥーを彫られ、『有色人種狩り』に参加させられ、罪のない人間を虐殺させられる。これは、ロビーにとって辛い経験だった。そしてついに、体にダイナマイトを巻きつけられ、自爆テロを実行させられる。

場面はキャップがテロリストと戦う列車内へ。別の場所では、『ジャック・フラッグ』『フリースピリット』という名の若いヒーローが出動し、テロリストらを一掃する。この二人は、戦闘ミッションに挑みたくて仕方ない様子の、好戦的なヒーローのようだ。
さて、列車内のテロリストらをクリアしたキャップは、先頭車両へ飛び移る。運転席に座っていたのは、体にダイナマイトを巻きつけられ、涙を流すロビー・ディーン・トムリンだ。どうやらキャップはロビーを知っているようで、「ロビー?こんな事はやめるんだ」「他に道はあるはずだ」「君の母さんと話した。家に帰ってきて欲しいと悲しんでいたぞ」と諭す。しかしロビーは「もう手遅れだ」「もう後戻りはできない、ヘイル・ヒドラ」と言い残し、起爆スイッチを推す。列車は爆発するが、キャップはシールドで爆風から身を守り無事。

5時間後、基地に戻ったスティーブ・ロジャースはシャロンに傷の手当(といっても、まゆの上に絆創膏を一枚貼っただけだが)を受け、「らしくないわね」と言われる。
「新しいシールドだから、まだ使い慣れないんだ」と漏らすスティーブは少し憂鬱そうだ。「最近、自分の体がしっくりこないんだ。以前は鏡を見ても、自分が90歳だとは感じなかった。でも今は…特に体を動かしているときは、調子が悪い感じがするんだ。」
またスティーブは、ロビーを救えなかった自責の念を口にするが、シャロンは「それでも今日は、多くの命を救ったのよ。全員を助けられる事なんてないわ。でも、頑張るあなたが好き」と諭しキスをする。スティーブは若々しいが、シャロンは初老だ。おばあちゃんシャロンが甘えるようにスティーブの肩にもたれる画はなかなか強烈である。

場面は再び、過去の場面へ。シンクレア・エリサとサラ・ロジャースがレストランで食事をするテーブルの側で、ロジャース少年は一人遊びをしている。シンクレアは少年を見ながら、「あの子は大成する」とサラに語る。

そしてさらに現代へ。リック・ジョーンズが、キャップの戦闘の役に立てた事を、ビール片手にジャック・フラッグとフリースピリットに誇らしげに語っている。3人は雑談を交わしながら、再びキャップと共に働けるようになった事を祝っている。

再び場面が切り替わり、夜の9時、S.H.I.E.L.D内のオフィスと思しき部屋。壁面にはプロジェクターで、ヒドラの構成員がロンドンでテロを起こし、犠牲者が発生、人質を取っているニュースが流れている。それを見ているのはマリア・ヒル。シャロン・カーターが彼女を訪れると、マリアは今日のニューヨーク列車ハイジャック事件でのオペレーションは見事だったと称賛する。シャロンは「一人の若者が死んだ」ことを後悔するが、マリアは「一人の“ヒドラの”若者ですよ、ちょっと違いますね」と口にする。しかしシャロンはロビーの素性を調べたようで、この若者を完全な悪だとは捉えていない。「あなたは極秘裁判で忙しくて、そんな事を調べるヒマもないでしょうけど。」とマリアをチクリ。女同士のヒヤヒヤした口論が始まったところでスティーブが割って入る。
マリアはそこで、良いニュースがあるとして、バロン・ジモの居場所を特定したと明かす。彼はヒマラヤ山脈のどこかで、セルヴィグ博士を捕虜に取っていたそうだ。マリアの読みによれば、ジモは博士に『コビック』という少女を探させている。彼女は生きるコズミックキューブ(訳に自信無し:The sentient cosmic cube)だそうだ。そのバロン・ジモが、スーパーヴィランで溢れる無法の街『バガリア』に戻ったという。

バガリアのバロン・ジモにフォーカスされる。彼はとにかく憤っている。「レッドスカルがヒドラを統治しただと?!嘘をつけ!ヒドラはマヌケのストリートギャングの集まりなんかじゃないんだ。」バロン・ジモはヒドラは自分が作り上げたのだといい、シュミットにそれをわからせてやると鼻息が荒い。
そんなジモの前には3人の頼りなさ気なヴィラン。「俺、もっと集まると思ったんだけどなー」とボヤいている。ジモは、レッドスカルを倒した暁にはコズミックキューブも手に入れ、革命を起こすと息巻いているが、ヴィランの一人は「給料は前払いでできないかな、そしたら革命だよね」と温度差。ジモも呆れるが、そこにキャプテン・アメリカとジャック・フラッグ、フリースピリットが登場。
「いやいや、早すぎだろ!」
とナイスツッコミのジモ、ヴィラン達は「聞いてた話と違うよ!」と必死に応戦する。ジモは閃光弾で目くらましをすると、ジェットのコックピットに乗り込み逃走。キャップはすぐさま後を追い機体にしがみつく。

ジモが操縦するコックピットの助手席には、拘束されたセルヴィグ博士の姿が。直ぐ、操縦席の天井にシールドで穴を開けたキャプテンが登場。機内で一騎打ちになるが、ジモがキャップの足元の緊急ハッチを開くとキャップは投げ出されかけ、縁(ヘリ)にしがみつく展開に。地上でその様子を見ていたジャック・フラッグが「俺がキャップを助けるんだ!」とホバージェットで空へ。

一旦過去の場面に戻る。レストランで食事をごちそうしてくれたり家まで送り届けてくれるシンクレアに戸惑い、遠慮気味なサラだが、「困ったときはお互い様よ」と押し通すシンクレア。

機内でジモは刀を抜き、キャプテンにトドメをさそうとしていたが、こっそり背後に周っていたジャック・フラッグが顔面パンチ。ジャックに助けられたキャップだが、ジャックがここにいる事を好ましく思っていない。「何故ここにいるんだ?!フリースピリットのアシストをしろと言っただろ!」「彼女なら大丈夫だよ、たまには誰かの助けがあってもいいでしょ?それよりほら、博士発見!」

ここからが問題だ!赤く照らされた機内で、ジャックの背後にいるキャップが言う。

 

 

「すまない、ジャック」

 

“ほんの一瞬で、すべてが逆さまになる瞬間”

 

 

全てが変わる瞬間。

再び、過去のフラッシュバック。シンクレアに家まで送ってもらったサラ・ロジャースと息子は、玄関を開けていた。「お別れの前に、サラ?今度は私のために、お願いがあるの」
自分はちょっとしたグループの一員で、新メンバーを欲していると明かすシンクレア。
「強制はしないけど…、私たち、新聞とか、読んだ本について話したりしてるの。子供を連れて来てる人もいるのよ。あなたの子供…スティーブも連れておいでよ!」

「楽しそうだけど、でも…、仕事と家事で忙しいし…それに旦那が何て言うか…」「旦那さんは怒らせたくないわよね。これならどう?私たちのパンフレットを渡しておくから、一度じっくり考えてみて」

 

 

シンクレアがサラに渡したのは、ヒドラのシークレット・ミーティングのパンフレットだった。

 

 

場面は機内へ。

キャプテン・アメリカは仲間のはずのジャック・フラッグをハッチから突き落とす。

そして、セルヴィグ博士の後ろに立ち、禁断の言葉を口にするのだ。

 

 

「ヘイル・ヒドラ。」

https://www.buzzfeed.com/alannabennett/record-scratch?bftw&utm_term=.ec8XZzlbm#.pu7q2QPGo
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Writer

中谷 直登
中谷 直登Naoto Nakatani

THE RIVER編集長。ライター、メディアの運営や映画などのプロモーション企画を行っています。お問い合わせは nakatani@riverch.jp まで。

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