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「マンダロリアン」解雇のジーナ・カラーノ、キャラ・デューン単独作品が予定されていた

マンダロリアン
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『スター・ウォーズ』の実写ドラマ「マンダロリアン」キャラ・デューン役のジーナ・カラーノが、SNS上の不適切な投稿によりルーカスフィルムより解雇された。米The Hollywood Reporterが伝えるところによると、ルーカスフィルムには2020年12月の「Disney Investor Day 2020」の中でキャラ・デューンの単独作品を発表する計画があったが、それ以前にもカラーノがSNS投稿で物議を醸していたことから白紙にしていたという。

「Disney Investor Day 2020」では、スター・ウォーズ:アソーカ」「スター・ウォーズ:レンジャーズ・オブ・ザ・ニュー・リパブリック」といった「マンダロリアン」の新作スピンオフ作品が発表されていた。伝えられるところによると、「レンジャーズ・オブ・ザ・ニュー・リパブリック」ではカラーノが主演になる可能性があったようだ。

ところがこの頃までに、カラーノは複数のSNS投稿で物議を醸していた。その最初期の出来事として挙げられるのは、2020年5月、Twitter上でファンからトランス・コミュニティを支持する文言をプロフィールに加えてはどうかと提案され、“boop/bop/beep”と加えた騒動だ。これは、個人が使用してほしい性の代名詞を示すため、SNSプロフィールに“he/him”や“she/her”など加える動きを『スター・ウォーズ』のドロイド音声風にパロディしたものだ。(「マンダロリアン」主演のペドロ・パスカルは妹がトランスジェンダーであることを公表。自身はTwitterアカウントに“he/him”と加えいている。)

カラーノは「私がトランスの人々を支持する表現をプロフィールに入れないからと怒っている人たちがいる。一ヶ月間、そのことで様々な嫌がらせを受けてきた。だから、とても物議を醸す3語をプロフィールに入れることにした。beep/bop/boopだ。」「トランスの皆さんに反対しているわけではない。虐待性の少ない表現を探してほしい」とツイートしていた。ほぼ同時刻には、トランス・コミュニティ支持の文言を加えなかったことから、「レイシスト」「トランスフォビア」「死んでしまえ」などの嫌がらせ投稿を毎日受けいていると訴えてた。

ここでカラーノが“beep/bop/boop”と加えたことが、ファンやコミュニティの反感を買っていた。カラーノは後に、「トランスの方々を嘲笑したつもりはなかった」「ヘイトだって笑顔で受け取ることができるんだと知ってほしかった」と説明している。

続けて、2020年11月の米大統領選挙の際にも選挙の不正を訴えたり、マスク着用を否定、揶揄するような画像を投稿したりと、特定の政治観に基づく複数の投稿で物議を醸していた。

12月の「Disney Investor Day 2020」で発表された新作ドラマ「スター・ウォーズ:レンジャーズ・オブ・ザ・ニュー・リパブリック」は、「マンダロリアン」の時代を舞台にすることのみが伝えられていた。タイトルは「新共和国のレンジャーたち」という意味だが、カラーノが演じるキャラ・デューンは新共和国の保安官となっている。The Hollywood Reporterの報告が正しければ、ルーカスフィルムはこの新ドラマで、デューンが新共和国軍を率いる勇姿を描くつもりだったのだろう。

ジーナ・カラーノは2021年2月11日、ナチスによるユダヤ人迫害の様子を現在の政治対立に例える文章をInstagramのストーリー機能でシェアしたことによって大きな批判を受けた。過去のSNS投稿も改めて問題視されることとなり、Twitter上では「ジーナ・カラーノをクビにしろ」と訴えるハッシュタグ“#FireGinaCarano”が一時トレンド入り。それから約6時間後、ルーカスフィルムはジーナ・カラーノと「雇用関係になく、将来にわたってもありません」と公表、事実上の解雇としていた。

米The Hollywood Reporterは関係者より得た情報として、ルーカスフィルムは「ここ2ヶ月の間、彼女の首を切る理由を探していた。今日で堪忍袋の緒が切れたのだ」とも紹介していた。

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Source:THR,Independent,parentology

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THE RIVER編集部THE RIVER

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