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ケイト・ブランシェット、俳優業引退を検討中 ─ 「人生でやりたいことがたくさんあるから」

Photo by Kevin Payravi https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Cate_Blanchett_at_the_2024_Toronto_International_Film_Festival_for_Rumours_(2).jpg | Remixed by THE RIVER

『ロード・オブ・ザ・リング』シリーズや『ブルージャスミン』(2013)『キャロル』(2015)などのケイト・ブランシェットが、俳優業引退を検討していることを明かした。

Radio Timesのインタビューにて、ブランシェットは「ケイト・ブランシェット、女優です」と自己紹介したのち、「諦めかけているんですけどね」と話した。「私がそう言うたびに家族は呆れますが、本気です。演技をやめることを真剣に考えています。人生でやりたいことがたくさんあるから」。

アカデミー賞を受賞した『ブルージャスミン』や『アビエイター』(2004)をはじめ、ブランシェットはさまざまな作品で数多くの映画賞に輝き、またノミネートを受けてきた。同時にジャンルや規模を問わない作品選びも魅力のひとつで、『マイティ・ソー バトルロイヤル』(2017)や『ボーダーランズ』(2024)などにも出演。アルフォンソ・キュアロンやスティーブン・ソダーバーグ、ギレルモ・デル・トロら映画作家との共作も継続している。

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自らの人生とキャリアについて、ブランシェットは「多くの方々と同じで、私は生きているのが好き。自分の人生に没頭するんです、時には求められていないところでも」と話す。「だから私のキャリアは──それをキャリアと呼ぶのなら──奇妙なほど多岐にわたっているのかもしれません」。

じっくりと出演作を選び、年に一度しか映画に出ない俳優もいるなかで、ブランシェットはあくまでも多作だ。年に3本の出演作が公開されることも珍しくなく、今年は6年ぶりの舞台出演も果たした。自らを「落ち着きがない、動いているほうが性に合っている」という。

「私はいつも物事の周辺にいるように感じてきたので、どこかに属していると驚きます。どんな環境にも私は好奇心を持って飛び込みますが、受け入れられることも、歓迎されることも期待していないんです。居心地の悪さを心地よく感じることに一生を費やしてきました。」

もしも本当に俳優業を引退するにせよ、ブランシェットはきっと別の形で動きつづけるのだろう──しかし、そう表現されることも彼女にとっては不本意かもしれない。「トーク番組やこういうところで話したことが、抜粋されて強調されると、やけに大げさに聞こえるでしょう。私はそんな人間ではないのに」。

Source: Radio Times

Writer

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稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。

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