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猫動画だけを集めた映画『CatVideoFest』米興収100万ドル突破 ─ ネットの可愛い猫動画だけ集めた73分

インターネットで猫の動画を見ていたら、いつの間にやら時間が溶けていた…なんてこと、猫飼いのみならず、多くのインターネットユーザーが一度や二度経験しているのではないだろうか。そんな人気の猫動画を集めた上映企画『CatVideoFest 2025』が北米で人気だ。劇場での興行収入が100万ドル(約1億49万円)を達成したと米Deadlineが伝えている。

『CatVideoFest2025』はシアトル在住のクリエイター、ウィル・ブラッデンがインターネット上の猫動画を集め、73分にまとめた一作。ターンテーブルの上でぐるぐる回る(回されている?)様子や、他の動物と対峙したときの表情、飼い主の上着から出てきたときのリアクションなど、愛らしく愉快な猫動画の傑作選を堪能できる。

『CatVideoFest2025』は2025年8月2日よりアメリカとカナダの199劇場で上映が開始され、最初の週末で45万ドル(約6,700万円)超でスタート。以降も堅調な動員を重ね、9月26日から28日の週末は5スクリーンと上映規模は縮小されたものの、ついに興行収入100万ドルの大台を突破した。

目下、愉快な猫たちは世界に躍進しているところだ。オーストラリアとニュージーランドの新たな市場でも上映の完売が続出し、年末までフランス、デンマーク、英国など他地域での国際展開が続く見込み。

毎年恒例の『CatVideoFest』を開催すべく、猫動画の鑑賞に何千時間も費やしているブラッデン。YouTubeにて猫動画チャンネル「Henri, le Chat Noir」を長年運営するブラッデンは、2016年より『CatVideoFest』の上映を開始した。チケット売上の一部は、猫に特化した慈善団体、保護施設、動物福祉団体に寄付される。2019年以降は、100万ドル以上を調達し続けており、今年度の上映では、劇場ロビーなどに里親募集コーナーが設置されている。

配給会社のオシロスコープ・ラボラトリーズは「私たちは『CatVideoFest』の過去の成功を基盤に、今回の開催をさらに大規模なものとするべく取り組んできました。今年の開催が持続的な勢いを維持していることを大変嬉しく思っています。この目標を達成し、何百もの慈善パートナーと共に、すべてのモフモフの猫の友たちを支援できることを誇りに思います」とコメント。年齢にかかわらずすべての人々が鑑賞できる「G指定」であることも好評の一因となっているようだ。

「ピクサー映画やテイラー・スウィフトのコンサートを除けば、おそらく誰もに訴求できる唯一のもの」と猫動画の魅力をブラッデンは語る。世界中に拡大中の『CatVideoFest』、ぜひ日本でも上映してほしい。

Source:Deadline,AP

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Yuka ShingaiYuka Shingai

携帯向け音楽配信事業にて社内SE、マーケティング業務に従事した後、妊娠・出産を機にフリーライターに転向。 映画とお酒と化粧品が好き。日課のオンライン英会話でもしょっちゅう映画の話をしています。

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