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これは友情?恋愛?名称のない関係だっていいじゃない。人間関係にお疲れなら『セレステ∞ジェシー』

わたしたちは言うまでもなくひとりひとり個性ある人間なのだが、実際に生きるのは縦割りのグループ、横一列でよういどん、な社会。縦に横にチェック模様みたいに見えない線引きでいろんなコミュニティを行ったり来たり。それはプライベートだって同じ、男女の関係は友情と恋愛のライン引きしかないのか?もちろんノーだ。

日々自分が属するコミュニティの往来にちょっと疲れたら、こんな映画を観よう。頭の中からっぽにして、手放しで。人間関係は名前をつけられるものばかりじゃない、って、もういちど気付くから。


セレステ∞ジェシー

会社を経営するキャリアウーマンのセレステ(♀)と鳴かず飛ばずのアーティストジェシー(♂)は、学生時代からの付き合いということもあり笑いのノリもフィーリングも最高の夫婦!しかし今後の親密さを失わないため離婚に踏み切る。これが互いの幸せになるはずだった…のだが、

「いざ離れると彼のことが気になる!わたしじゃないどんな女と付き合うの?気になる!」

セレステにはジェシーの存在感が大きすぎて、別れた後もついつい彼の行動を追ってしまう。「女は終わった恋愛を振り返ったり深追いしない」、というのが通説だが、実際人間パターンにはまらないこともあるよね。もういっこ「女は相手のステータスを重視する」という通説もよく耳にする人も多いと思う、そのセオリー通り、将来性のないジェシーがセレステは不満があって離婚したはずなのに…やはり人の心はわからないものだ。

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そんなこんなで別れたあともなおセレステはジェシーに振り回されっぱなし、というのがこの映画。結婚?友情?安定?充実?自分の生活に譲れないものは何だろうと悩むセレステの姿は、そのまま観る者にも同じ疑問を投げかけてくる。

この映画はラブストーリーでありながら、「ロマンス」のきれいなところだけすくってつくられていない、むしろ男女のえぐい真実に迫っているところがすごい。セレステがある男性に「君はただしい。だが、だから何なんだ」と言い放たれるシーンなんてその象徴だ。正論ばかり男性に言う女の人は魅力的でないと思う。これは男女がふたり集まって○でくくられてカップルになる映画じゃない。名前のついた関係で結ばれない男女の話だ。愛のかたちはいろいろなんだから。いい歳した女性のセレステが泣き笑いする姿に、きっと心に響くものがあるはず。

現代を生きるひとたちよ、自分の置かれた人間関係にうまい名称がなくても、それでいいんだと思う。大事なのは人のつながりにラベルを貼ることじゃない。

 

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s9aqt
s9aqt

観たい映画が常に100オーバー。映画やめられそうにありません。

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