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リチャード・マッデン「東京に行きたい」 ─ スタンリー・トゥッチと仲良し「シタデル」単独動画インタビュー

シタデル リチャード・マッデンとスタンリー・トゥッチにインタビュー

『アベンジャーズ』『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』のアンソニー&ジョー・ルッソが仕掛ける、全く新しいグローバル・フランチャイズ「シタデル」がついにやってくる。映画並のスリリングなアクションが描かれるスパイドラマを、アメリカ版、イタリア版、そしてインド版を同時に製作して相互にリンクさせるという前代未聞の意欲作。マーベル映画のような「ユニバース展開」「クロスオーバー」を最初から見越して製作されるということだ。

8年前、シタデルは崩壊した。全人類の安全と安心を守ることを使命とする独立したグローバルスパイ機関だったが、世界を陰から操る強大なシンジケート、マンティコアの工作員によって破壊されたのだ。この戦いでシタデルのエリート捜査官メイソン・ケイン(リチャード・マッデン)とナディア・シン(プリヤンカー・チョープラー・ジョナス)は辛くも命は取り留めたが記憶を無くしてしまう。それ以来、彼らは自分の過去を知らずに新しい人生を歩んでいる。

しかしある夜、メイソンはシタデルの元同僚バーナード・オリック(スタンリー・トゥッチ)に追われる。バーナードはマンティコアが新たな世界秩序を築くのを阻止するためにメイソンの力を借りようとしたのだ。やがてメイソンはかつてのパートナー、ナディアを探し出し、彼らはマンティコアの陰謀を阻止するために世界中を駆け巡る。秘密と嘘、そして危険な愛に悩まされながら──。

この第一弾となるシリーズが、2023年4月28日よりPrime Videoにて独占配信。THE RIVERでは、主人公のメイソン・ケインを演じたリチャード・マッデン(「ゲーム・オブ・スローンズ」『エターナルズ』)、その謎多き元同僚バーナード・オリックを演じたスタンリー・トゥッチ(『プラダを着た悪魔』)に単独ビデオインタビュー。やりとり内容は以下にも書き起こした。ドラマを観る前にも、観ながらでもお楽しみいただきたい。

「シタデル 」メイソン役リチャード・マッデン、バーナード役スタンリー・トゥッチ 動画インタビュー

──「シタデル」最初の3話を鑑賞させていただきましたが、最高でした!早く続きが観たいです。アクションシーンは、激しくもスタイリッシュでしたね。参考にしたスパイ映画やキャラクターはありますか?

リチャード・マッデン:これまでとは違うことをやろうと心がけました。他と似ている要素もあると思います。1960年代のオリジナル版『ボーン・アイデンティティ』を観直しました。2部作構成のTV映画なんです。60年代だったと思いますが、素晴らしいんですよ。生々しくて、ドラマも良い。

今作は新しいIPだし、全く新しいものを作りたかった。だから、これまでに作られたことがないものを作れるという自由がありました。ドラマをアクションに、アクションをドラマに組み込ませて、その両方を昇華させるという形で取り組みました。そこがこれまでのスパイものと違うところだと思います。

シタデル
Courtesy of Prime Video / ©Amazon Studios

──スタンリー、あなたが演じたバーナードが好きになりました。いわゆる“椅子の男”キャラとしても最高だと思います。シーズン1では、バーナードのどんな姿が見られますか?

スタンリー・トゥッチ:彼の好きなところは、はっきりしていないところです。ある時はテック系で、裏側から物事を操る。またある時は、自ら現場に出る。そして暗い過去も背負っている。どこにでも行き着く能力を持った男です。どういうところかは言えませんけど。とても万能的なキャラクターで、演じるのが楽しかったです。

シタデル
©Amazon Studios

──メイソンとバーナードの関係性は少し複雑なところがあって、見ていて楽しかったです。お二人は舞台裏でどのように仲を深めましたか?

リチャード:まさに、今作の一番の楽しみは、スタンリーと初共演できることでした。特に最初の3話では、あんまり笑いがなかったと思います。でもスタンリーがたくさんの笑いをもたらしてくれて、カメラが回っていないところではすごく楽しかった。スタンリーがしょっちゅう楽しませてくれたんです。劇中では非常にドラマチックでアクションたっぷりで、銃やナイフなんかが登場していますけど、スタンリーと一緒に二通りの方法でやることになりました。最初の3話で描かれたカイル(編注:記憶を失ったメイソンが一般人として暮らしている時の名前)とバーナードの関係性とは全く異なる関係性も見られますよ。

シタデル
©Amazon Studios

スタンリー:本作を引き受けた理由の一つは、リチャードが主演だということでした。彼の第一印象は、素晴らしい役者だけど、堅物(笑)。それに、あまりにもアメリカ英語がうまいから、スコットランド人だと気付かなかったんです。ある金曜日、ついにメイクアップ・トレーラーで2人でお喋りできたんです。そこで突然、彼が初めてスコットラントなまりで喋り出した。あっ、スコットランド人だったんだって、そこで初めて気付きました。しかも、面白いんですよ。

リチャード:スコットランド英語の時だけ面白い。アメリカ英語の僕は全く面白くない(笑)。

スタンリー:そこで意気投合して、一緒に楽しい時間が過ごせました。

──リチャード、このキャラクターはスパイキャラクターとして新たな人気者の仲間入りを果たすと確信しています。スパイといえば、先ほど話題にあがったジェイソン・ボーンやジェームズ・ボンドがいますが、それぞれエレガントさやユーモア、シリアスさの配分も様々だと思います。メイソンの場合はどうですか?

リチャード:メイソンの場合は、二元性、嘘、覆い隠された要素が大きいと思います。多くの時間、メイソンには、若干のヴィランっぽさ、悪人ぽさを感じることもできる。一方のカイルは良い人間です。ドラマが進行していくと、タフでワルで私心のない殺し屋であるメイソンが顔を出していく。彼はあらゆる意味で、善人の脆弱性、優しさ、愛を持っているんです。それを、生き抜くために深いところに隠しているんですね。

彼を好きになるか嫌いになるか、その複雑さを楽しんで欲しい。彼は時に破壊的な、悪役のような行動もするからです。しかし、そこには「愛のため」という動機があるんです。

Writer

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中谷 直登Naoto Nakatani

THE RIVER創設者。代表。運営から記事執筆・取材まで。数多くのハリウッドスターにインタビューを行なっています。お問い合わせは nakatani@riverch.jp まで。

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