『エクス・マキナ』監督最新作『CIVIL WAR』10月4日公開決定 ─ IMAX上映実施、US予告でアメリカが東西分断

A24史上最高のオープニング記録を樹立した『エクス・マキナ』(2014)アレックス・ガーランド監督の最新作『CIVIL WAR(原題)』が2024年10月4日(金)に日本公開されることが決定した。字幕版とともにIMAXを含むプレミアムラージフォーマットでも上映される。
今年3月の第96回アカデミー賞®で国際⻑編映画賞・音響賞を受賞した『関心領域』や、昨年の第95回アカデミー賞®で作品賞ほか7部門を受賞した『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』など、数々の話題作を世に送り出してきた映画スタジオ・A24。『CIVIL WAR』は、同社が史上最高の製作費を投じた最新作。『28日後…』の脚本や、『エクス・マキナ』で第88回アカデミー賞®視覚効果賞を受賞したアレックス・ガーランド監督によるオリジナル脚本だ。
映画の舞台は、連邦政府から19の州が離脱したという近未来のアメリカ。国内で大規模な分断が進み、カリフォルニア州とテキサス州が同盟した⻄部勢力と政府軍による内戦が勃発していた。戦場カメラマンのリーをはじめとする4人のジャーナリスト・チームは、ニューヨークから約1,300km、戦場と化した道を走り、大統領がホワイトハウスに立てこもる首都・ワシントンDCへと向かう。
4月12日に満を持して世界21の国と地域で公開を迎え、北米ではIMAXほかプレミアムラージフォーマットを含む3,800スクリーンで上映。若年層を中心に動員し、2週連続で首位に君臨していた『ゴジラxコング 新たなる帝国』を上回り、A24史上最高のオープニング記録を樹立し、さらに2週連続で第1位を獲得した。11月に大統領選挙を控えるアメリカ国内では、本作の内容が物議を醸しており、バイデン大統領・ハリス副大統領も鑑賞を希望しているという。
今回、日本公開の決定に合わせ、US版予告も到着。アメリカ国内の分断を伝えるショッキングなニュースや大統領の声明とともに、50あるはずの星が2つだけとなった星条旗が揺れ、黑煙が立ち上る異様な風景と、街中での銃撃戦や爆発が映し出されていく。
大統領へインタビューを行うため、ホワイトハウスに向かうジャーナリスト・チーム。戦場と化した道を進む様子を描く中、映像の最後にはワシントンのリンカーン記念堂が爆破される衝撃的なシーンも。心臓が跳ねるような緊張感とともに、どこか生々しいリアリティのある映像となっている。
予告映像冒頭で語られる、“カリフォルニア州とテキサス州の同盟”は一見するとイメージしにくいものの、アレックス・ガーランド監督は「世界の崩壊がどんなものなのか、おそらく我々の理解は誤っている」と語る。2020年のコロナ禍に監督自身が脚本を執筆した本作は、大統領選を約一か月後に控えた10月4日に日本公開となる。もはや“対岸の火事”ではなく、現代を生きる私たちに警鐘を鳴らす一本だ。
映画『CIVIL WAR(原題)』は2024年10月4日(金)TOHO シネマズ 日比谷ほか全国公開。
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