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キャプテン・マーベルの重大設定、サミュエル・L・ジャクソンによるデタラメだった ─ 出演者も困惑、いよいよ真相不明に

キャプテン・マーベル
© 2019 MARVEL

マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)最新作『キャプテン・マーベル』で初登場する女性ヒーロー、キャロル・ダンバース/キャプテン・マーベル。“MCU史上最強”といわれるスーパーパワーの持ち主である彼女については、以前、ニック・フューリー役のサミュエル・L・ジャクソンが重大設定を明かしたことで大きな話題となっていた。

ところが『アベンジャーズ/エンドゲーム』に繋がるとみられたこの重大設定は、サミュエルによる「でっち上げ」だったという。米国のラジオ番組「The Kevin & Bean Show」に出演したサミュエルとブリー・ラーソンが当時を振り返っている。隣に座っているフィル・コールソン役のクラーク・グレッグ、タロス役のベン・メンデルソーンの様子もお見逃しなく。

この記事には、映画『キャプテン・マーベル』のネタバレと捉えうる情報が含まれています。

キャプテン・マーベル
MARVEL/PLANET PHOTOS 写真:ゼータ イメージ

キャプテン・マーベル、タイムトラベル可能説は「デタラメ」

番組の司会者であるケビン・ライダー氏は、『キャプテン・マーベル』の出演者に「インタビューで(映画の)大事な部分を喋っちゃった人はいなかったんですか?」と尋ねている。秘密主義で知られるマーベル・スタジオだが、過去には一部の出演者から“うっかりネタバレ”が飛び出したこともしばしばあったのだ。

これに反応したのが、キャロル・ダンバース役のブリーだった。サミュエルを見ながら「デタラメを言ってましたよね」と一言。すぐにサミュエルも「うん、デタラメを言いました。彼女はタイムトラベルできるって」と答えたのである。深くうなずくベン・メンデルソーン……。

問題の発言は2019年1月に報じられたものだ。『キャプテン・マーベル』の撮影現場で行われたインタビューにて、サミュエルはこのように語っていたのである。

「(アベンジャーズには)サノスと同じくらい強力な何かが必要です。そして私たちは、彼女(キャプテン・マーベル)がとても強力であることや、彼女の持っている能力をすべて知ることになる。彼女はマーベル・ユニバースにおいて、タイムトラベルを使える数少ない人物のひとりなんですよ。」

完全に聞き捨てならなかった問題発言なのだが、これはブリーとサミュエルによれば「デタラメ」だったそう。今回、サミュエルはこの発言について「みんなを大慌てさせました」と話しているのだ。大慌てしたのは出演者も同じで、クラーク・グレッグとブリーもサミュエルの発言には混乱したようである。なにしろブリーは、「“あっ、私が聞いちゃいけない情報なんだ”って思った」とすら話しているのだ。爆笑するベン・メンデルソーン……。

しかし、なぜこんなことが起きてしまったのか? サミュエルは事の真相を明らかにしている。

とにかく煙にまいたわけですよ。実際はミスだったんですけど。一日の終わりでみんな疲れていたし、セットには人がたくさん来ていて。(スタジオによって)セットに記者たちが招かれていたんです。だから、みんなが一日中仕事をしていたんですけど、それを途中で中断して、理由はないけど話をしに来てほしいって。“そうなの?”って…。」

つまりサミュエルの説明によれば、撮影で疲れ切っていたところに取材が入ったため、思わず余計なことを口走ってしまったということなのだ。確かに、「タイムトラベル説」がデタラメだったとすれば、秘密主義で知られるマーベルが問題発言の流出をなぜ許したのかという疑問も解消されるではないか。

ところが海外のMCUファンには、依然として慎重な態度を示している者もいる。すなわち「実は今回の発言がデタラメで、当時の発言が真実なのではないか」という見方もあるのだ。こうなってしまった以上、もはやどの発言を信じていいかはわからない。もしもサミュエルの発言が本当にデタラメで、それがここまで広がったのだとすれば、すでに私たちは出演者のコメントすら信頼できない大変な状況に置かれてしまったことになるだろう。果たしてキャプテン・マーベルはタイムトラベルできるのか、できないのか、どっち…?

映画『キャプテン・マーベル』は2019年3月15日(金)、『アベンジャーズ/エンドゲーム』は2019年4月26日(金)全国ロードショー。いずれにせよ、どちらかの作品ですべては明かされるはず!

『キャプテン・マーベル』公式サイト:https://marvel.disney.co.jp/movie/captain-marvel.html
『アベンジャーズ/エンドゲーム』公式サイト:https://marvel.disney.co.jp/movie/avengers-endgame.html

サミュエルの問題発言、当時の記事はこちら

Source: Kevin Ryder

Writer

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稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。