子供vsヤバい大人!「しでかした事」にどう向き合うかを描く映画『コップ・カー』レビュー

映画『コップ・カー』レビュー

軽い気持ちでパトカーを盗んだ家出少年2人と、パトカーを取り返そうとする保安官の話だ。

冒頭一発目に発せられる言葉は「ちんこ」、続いて「おっぱい」である。
トラヴィス(ジェームズ・フリードソン=ジャクソン)とハリソン(ヘイズ・ウェルフォード)はその後も汚い言葉の数々を連呼する。

何もない草むらを歩く少年2人の姿は、さながらスタンドバイミーの4人のようだった。

彼らはまだ何も知らない。
あらゆることを知らない。
知らないからこそ怖いものがない。
そのエネルギーはとてつもない。
子どもは無敵だ。

そんな2人とは対照的な大人。
保安官 クレッツァー(ケヴィン・ベーコン)はあらゆることに追い詰められている。

コップ・カー

http://movies.yahoo.co.jp/movie/COP+CAR%EF%BC%8F%E3%82%B3%E3%83%83%E3%83%97%E3%83%BB%E3%82%AB%E3%83%BC/355379/

子どもでありながら派手に車を乗り回し、子どものような格好で大人が走る。
その対比が見事だった。

この作品は決してコメディでもハートウォーミングなものでもない。
子どもを軸に描いている作品はそうなりがちだし、ぼく自身それを求めて観ていた。

だが、そういった展開には進まない。
驚くような展開も、子どもならではの機転を利かせ 大人を出し抜くような展開もない。
描かれていたのは、しでかしたことにどう向き合うのか。
その向き合い方を「子ども」と「大人」の視点で描いていたように思う。

人によっては物足りない作品で終わるかもしれない。
正直、ストーリー展開にハッとさせられる場面はなかった。
しかし、子どもが大人になっていくその瞬間を見事に描けていたように思う。

自分は劇中の大人達のように生きてはいないだろうか。
トラヴィスとハリソンはかつての自分ではないだろうか。
少年2人の姿を 保安官の姿を通して、自分自身のことを顧りみた。
冒頭の少年達はもういない。

今作の監督 ジョン・ワッツが2017年公開のスパイダーマンを撮るそうです。
こういった作品を撮ることのできる監督であれば、ピーター・パーカーの心模様をしっかりと描いてくれそうで今から楽しみです。

 

4
総合評価:C

コップ・カー

原題 COP CAR
製作年 2015年
製作国 アメリカ
配給 コピアポア・フィルム(提供 ハピネット)
上映時間 88分

青春
6
2
エロ
2
サスペンス
6
ファンタジー
4

About the author

映画アドバイザー 元俳優 ライター 映画イベントMC。Instagramを中心に最新映画から懐かしの映画まで幅広く紹介。「ファイトクラブ」 「GO」「男はつらいよ」がバイブル。好きな監督はウディ・アレン。お仕事のご依頼はa.safety.pin.storm@gmail.comまでお願い致します。

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Comments

  • oriver_cinema (@oriver_cinema) 2016年4月14日 at 10:25 AM

    子供vsヤバい大人!「しでかした事」にどう向き合うかを描く映画『コップ・カー』レビュー https://t.co/gZ1Ddl1J2t

    Reply
  • @scarystorychann 2016年4月14日 at 4:28 PM

    子供vsヤバい大人!「しでかした事」にどう向き合うかを描く映画『コップ・カー』レビュー – ORIVER cinema (ブログ) https://t.co/xKjkcosUxG

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