カンバーバッチ、「SHERLOCK/シャーロック」復帰意欲語る「常にやりたい気持ちはある」「最高の作品に」 ─ Wシャーロックネタは「ファンフィクに任せる」

長らくシリーズ復活が望まれる、英BBCの大ヒット作「SHERLOCK/シャーロック」(2010-2017)。主演を務めたベネディクト・カンバーバッチが、将来的に再演する条件を明かしている。
アーサー・コナン・ドイルの小説『シャーロック・ホームズ』シリーズを現代的かつ大胆にアレンジし、カンバーバッチが名探偵シャーロック・ホームズ役、マーティン・フリーマンが軍医のジョン・ワトソン役を演じた本作。2017年に全4シーズンで完結後も、続編を希望する声が絶えない人気シリーズだ。

このたび米Varietyのインタビューにて、シャーロック役再演の条件を語ったカンバーバッチ。「高額なギャラですね」とジョークを飛ばした後、質の高いストーリーを何より重要視していることを明かした。
「これまでより、さらに良い作品にする必要があります。視聴者にも、自分たちにも “もっと見たい” と思わせるんです。常にやりたい気持ちはありますが、僕たちが成し遂げた作品の最高バージョンにしなくてはならないと思います。」
シリーズ継続をめぐっては、これまで製作陣が前向きなコメントを繰り返してきた。2024年4月には共同クリエイター・脚本家・出演を務めたマーク・ゲイティスが「映画を作りたい」と述べ、7月には共同クリエイターのスティーヴン・モファットもシーズン5を「絶対にまたやりたい」と熱意を表明。しかし共に最大の課題は、今や売れっ子となったカンバーバッチ&フリーマンの「2大スターを揃える」ことだと指摘していた。また、10月にはプロデューサーのスー・ヴァーチューが「未来はあります」と可能性を示唆し、12月には再びモファットが新シーズンを「やらない方が邪道」とまで述べていた。
こうした経緯から、主演2人の多忙なスケジュールが大きな課題と見られていたが、カンバーバッチ本人はストーリーの質が最重要だと考えている模様。根強い人気を誇る本作だけに、その評判を保つことが最優先だといえるだろう。なお、モファットは続編の具体的な計画はまだないとしつつも、年齢を重ねたホームズとワトソンを描くというアイデアを持っているとのことだ。

ちなみに、同インタビューでカンバーバッチは、映画『シャーロック・ホームズ』シリーズでホームズ役を演じたロバート・ダウニー・Jr.との裏エピソードも披露している。2人が共演した『アベンジャーズ』シリーズの撮影現場では「シャーロックを演じた2人として、大いに盛り上がった」といい、次のように明かした。
「脚本に、誰かが僕たちに向かって“当たり前だろ、シャーロック(No shit, Sherlock)”って言うセリフがあったんです。そういうメタ的な要素は全部なくしました。“いやいや、そういうのはファンフィクションに任せよう” ってね。」

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Source:Variety