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【アメリカで超話題】伝説の人形劇映画『ダーククリスタル』復活!前日譚を描くドラマシリーズがNetflixで配信決定

1982年公開の映画『ダーククリスタル』をご存知だろうか。人間の俳優がまったく登場せず、全編アニマトロニクスによって操られたクリーチャーたちだけで繰り広げられる、壮大な世界観のファンタジー映画だ。

この作品を手がけたのは、『セサミ・ストリート』の人形を造形した、史上もっとも重要なマペット作家といわれるジム・ヘンソンと、『スター・ウォーズ』ヨーダの声と操演を務めたフランク・オズ。1983年には優れたSF・ファンタジー作品に贈られる「サターン賞」でファンタジー映画賞を受賞、1984年には日本で一番古いSF大賞「星雲賞」でメディア作品部門を受賞している(ちなみに『スター・ウォーズ エピソード5/帝国の逆襲』『ブレードランナー』に続いての受賞)。

今もなお語り継がれる“伝説の人形劇映画”『ダーククリスタル』の発表から35年、このたび待望の新作が製作されることが発表された。タイトルは『ダーククリスタル/エイジ・オブ・レジスタンス(原題:The Dark Crystal: Age of Resistance)』。全10話のドラマ・シリーズとして、Netflixで配信されるという。

アメリカで超話題、『ダーククリスタル』前日譚を要チェック!

今回発表されたドラマシリーズ『ダーククリスタル/エイジ・オブ・レジスタンス』は、映画の数年前を舞台としたストーリー。主人公のゲルフリン族3人が、邪悪な支配者であるスケクシス族に隠された恐るべき秘密を知り、反乱を起こして世界を救うため旅に出るという。

もちろん映画版同様、本作にも人間は登場せず、物語はクリーチャーだけで展開する。映画版を監督したジム・ヘンソンは1990年に没しているが、彼が設立したジム・ヘンソンズ・クリーチャー・ショップと、映画版でコンセプチュアル・デザイナーを務めたブライアン・フロウドがクリーチャーを新たに生み出すという。Netflixによって公開された映像では、最新のアニマトロニクス技術によって息を吹き込まれたクリーチャーの姿をほんの少しだけ見ることができる。

『ダーククリスタル/エイジ・オブ・レジスタンス』を監督するのは、映画『インクレディブル・ハルク』『グランド・イリュージョン』のルイ・レテリエ。彼はエグゼクティブ・プロデューサーも兼任するという。脚本は新鋭ジェフリー・アディス&ウィル・マシューズ、『ロスト』などのジャヴァイア・グリロ=マルクスアチが執筆し、ジム・ヘンソンが設立した「ジム・ヘンソン・カンパニー」がプロデュースを担当する。

Netflixオリジナル・コンテンツ製作部門のシンディ・ホランド氏は、伝説の人形劇の“35年越しの復活”に自信をにじませる。

「『ダーククリスタル/エイジ・オブ・レジスタンス』は、ジム・ヘンソン・カンパニーによる完成された芸術的な人形劇とルイ・レテリエのビジョン、パワフルなストーリーテリング、そして最先端のデジタル映像とVFXが融合する作品となります。ユニークなキャラクターたちが動き出すところを、全世界のファミリーにお届けできることが楽しみです」

またジム・ヘンソン・カンパニーのCEOであり、ジムの娘でもあるリサ・ヘンソンは、レテリエ監督について『ダーククリスタル』の世界にとても熱心で、シリーズへのクリエイティブなビジョンもすばらしい」語る。偉大な人形劇作家が生み出した世界と最新の映像技術は、どんな体験を観る者にもたらしてくれるだろうか?

『ダーククリスタル/エイジ・オブ・レジスタンス』は、2017年秋よりイギリスで撮影が行われる予定。フランク・オズが本作に携わるかどうかは不明だが、声の出演だけでも登場してくれないものか……。

Source: https://www.henson.com/press-releases/2017/press-release-2017-05-18.php
http://deadline.com/2017/05/the-dark-crystal-age-of-resistance-jim-hensons-prequel-series-netflix-1202097238/
http://www.rollingstone.com/tv/news/dark-crystal-returns-netflix-preps-prequel-to-henson-film-w482958
Eyecatch Image: https://www.youtube.com/watch?v=OGzVYyV_Jsg

Writer

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稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。

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