『サスペリア』ダリオ・アルジェント監督最新作『ダークグラス』公開決定 ─ 殺人鬼から執拗に追いかけられるサイコスリラー

『サスペリア』シリーズや『フェノミナ』(1985)など多くのホラー作品を手がけてきた、ダリオ・アルジェント監督の最新作『ダークグラス』が、2023年4月7日より全国順次公開されることが決定した。
本作はローマを舞台に、盲目の娼婦と中国人の少年が、サイコパスの殺人鬼から執拗に追いかけられ続け、殺されないよう逃げ惑うという物語。
主人公である盲目の娼婦ディアナを演じたのは、『皆はこう呼んだ、鋼鉄ジーグ』(2015)でイタリアのアカデミー賞と呼ばれるダヴィド・ディ・ドナテッロ賞の主演女優賞を受賞した、イレニア・パストレッリ。アルジェント監督の娘、アーシア・アルジェントがディアナを支える歩行訓練士役を演じる。
本作は、アルジェント監督のルーツであるジャッロ(過度の流血をフィーチャーした殺人シーンを特徴としたジャンル)に立ち返ったイタリアン・ホラーだ。自身の作品へのオマージュともいえる原点回帰となった本作は、狂気と鮮血、鮮やかな色彩、不穏な音楽とファン垂涎のアルジェント節が全開となっている。
写真では、ダークグラス(黒いサングラス)をかけたディアナがベッドの上に座っていることが分かる。彼女と一緒に写っている男性が何者なのかは、まだ明らかにされていない。
ダリオ・アルジェント監督は本作について、「数年前に想像したものの、制作することができなかった作品です。でも頭から離れることはありませんでした」とコメント。「バイオレンスでくだらない作品を求める市場での需要に左右されることが難点でした。一方で、ようやく自分の悪夢との和解を経験することができました。それ故に、私は恐怖の扉を開き、突き進もうと決めたのです。幼少期からエドガー・アラン・ポーに影響を受けていた私にとって、『ダークグラス』は、運命に刻まれた作家としての旅路の集大成です。そして時代が変わったからといって、物語の本質も解釈のスタイルも裏切りたくはないのです」。
『ダークグラス』は2023年4月7日(金)より新宿武蔵野館、ヒューマントラストシネマ渋谷、池袋シネマ・ロサほか全国順次公開。
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