【解説】ダークセーバーとは?「マンダロリアン」のキーアイテム、ボ=カターン・クライズとの因縁の歴史を振り返る

「反乱者たち」で正当なマンダロリアンの手に戻るも……
時は経ち、アニメ「反乱者たち」が描く帝国の時代、マンダロリアンのサビーヌ・レンがモールの隠れ家からダークセーバーを回収する。当初はダークセーバーを所有する責任に尻込みし、帝国に協力するサクソン一族のガー・サクソンの手にセーバーが渡ってしまう。だが、ジェダイのケイナン・ジャラスより教えを受けていたサビーヌは決闘でサクソンを打ち倒し、見事ダークセーバーを正当に継承することとなった。
その後、帝国に捕らわれた父を救出する任務の途中で、サビーヌはボ=カターンと出会う。かつてマンダロアを統治した人物の元に返す方がよいと判断したサビーヌは、ボ=カターンにダークセーバーを明け渡すことにする。つまり、ボ=カターンは教義を逸脱した方法でダークセーバーの所有者となるのであった。
彼女は再びマンダロアの指導者となり、ダークセーバーの下に団結したマンダロリアン各氏族を率いて、マンダロア解放を目指す。しかし、再びその前に帝国が立ち塞がり、ついには後世に“千の涙の夜”として伝えられるマンダロア大粛清が行われる。
圧倒的な戦力を投入した帝国は、マンダロアを一瞬にして荒廃させてしまい、正当なダークセーバーの加護がなかったボ=カターンは、またもや大敗北を喫したのであった。
「マンダロリアン」でのダークセーバーを巡る運命やいかに?
次にダークセーバーが登場したのが、ドラマ「マンダロリアン」。マンダロア大粛清に関わったモフ・ギデオンが、ボ=カターンの手を離れたセーバーを回収していたようだ。

シーズン2でディン・ジャリンはボ=カターンと出会う。彼女は、ギデオンを倒して正当な方法でダークセーバーを取り戻すことに固執していた。過去2度の失敗が、彼女を突き動かしているのだ。
グローグーを誘拐されたディンは、打倒ギデオンを掲げるボ=カターンと共に戦うことにする。ボ=カターンは「モフ・ギデオンは私が倒す。いいね?」とまで念押しするも、ギデオンに襲われたディンは交戦してしまい勝利。ダークセーバーの正当な所有者となってしまう。

マンダロアの仇討ちの決闘を通して勝ち取ることができなかったボ=カターンは、ダークセーバーの受け取りを拒否する。ダークセーバーの教義に従ってこなかったことで、2度も失敗を重ねてきた彼女にとってはしょうがないことであろう。
さて、ここまでの歴史を振り返れば、ディン・ジャリンがこの由緒のあるダークセーバーをどれだけ手荒く扱ってきたかがお分かりいただけるであろう。「ボバ・フェット」では、賞金稼ぎのためのチンピラ退治に使ったり、商業船に乗るため荷物として預け入れたりなど、散々な扱いをしてきた。
3月1日より配信開始となったシーズン3では、その使命を果たしてマンダロア統一のため振るわれることを願おう。
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