【スター・ウォーズ】ファン賛否だった『シスの復讐』ダース・ベイダー誕生時の「ノォ〜!」絶叫、コミックで修正

『スター・ウォーズ』の歴史において、映像作品が後ほど修正されることは決して珍しいことではないが、今回はマーベルより発売のコミックによって映画の描写が修正されたというニュースだ。
エピソード3『シスの復讐』にて、パドメへの純愛を利用され、パルパティーンによってダークサイドに堕とされたアナキン・スカイウォーカー。ムスタファーでかつての師オビ=ワン・ケノービとの死闘に破れ、片腕と両脚を失い全身に深刻な火傷を負った状態でパルパティーンに救出され、全身サイボーグ化手術を施されダース・ベイダーとして復活する…というのは、もうおなじみのストーリーだろう。
ベイダーのマスクがひとつずつゆっくり装着される映像は、長くサーガ上に漂っていたパズルの最後のピースがピタリと組み合わさったような歴史的な瞬間。おなじみの呼吸音と共にベイダーがゆっくり起き上がるシーンは、スター・ウォーズ全シリーズを通じてもハイライト・シーンのひとつと言えるだろう。
が、高揚感に満ちた観客はその後、ある描写によって興醒めすることになる。自らの憎しみの力で愛するパドメが死に至ったことを知らされたベイダーが、「ンノォォォォ〜!」と絶叫するシーンだ。威厳に溢れるおなじみのテーマと共にようやく誕生したダース・ベイダー。この映画史上最高の悪役が誕生早々に挙げた間抜けな絶叫に、多くのファンは拒否反応を示したのである。
公式コミック『ダース・ベイダー』が「ンノォォォォ〜!」にNO
そんなベイダーの絶叫は、コミック版であっさりと修正されることになったようだ。
米国時間2017年5月11日、マーベル・コミックは連載中の公式コミック『Darth Vader』次号のプレス・プレビューを公開。このコミックでは、ベイダーがいかにして赤いライトセーバーを手に入れるかが描かれるという。そして同コミックには『シスの復讐』で描かれたベイダー誕生の瞬間も登場するのだが、そこで発するベイダーのセリフが”NO.”の一言なのである。
映画ではその場で天を仰ぎ、「ンノォォォォ〜!」と叫んだ後にガックリうなだれていたが、コミックでは一言”NO.”と発したままマントをはためかせ、静かに怒りを震え上がらせているように見える。映画同様、周囲のタンク類が爆発しているが、映画では不気味に笑っていたパルパティーンもついでにブッ飛ばされている。
なお、実際のコマは海外メディアINVERSEにて掲載されているので確認してみてほしい。
Darth Vader Comic Fixes the Most Embarrassing ‘Star Wars’ Moment | Inverse
『シスの復讐』で轟かせた「ンノォォォォ〜!」の絶叫は、ファンの間では「ださい」「興醒め」と否定意見も少なくなかった。”NO.”一言にされてしまうと、それはそれでちょっとあっさりしすぎな気もするが、前後のコマを確認しないことには何とも言えないだろう。
公式コミックによるこの修正、あなたは賛成?それとも「ンノォォォォ〜!」?
Source:https://www.inverse.com/article/31506-darth-vader-marvel-comics-star-wars-sith-anakin-screams