「ウォーキング・デッド」初期の雰囲気、ダリルのスピンオフで復活 ─ 「優れたDNAに立ち返る」シリーズに

「ウォーキング・デッド」のスピンオフ「ウォーキング・デッド:ダリル・ディクソン」が、2023年10月20日(金)よりU-NEXTで配信開始となる。ダリル(ノーマン・リーダス)を主人公とした本作は、人気絶頂にあった「ウォーキング・デッド」初期シーズンの優れた要素の再現を目指しているようだ。
本作はフランス・パリを舞台に、クロスボウの名手ダリル(ノーマン・リーダス)が任務につくシリーズ。ダリルはフランスにたどり着いた経緯を覚えておらず、その理由を考えながら故郷に帰る道を模索する。
製作総指揮・特殊メイクを担当するグレッグ・ニコテロは、米Polygonのインタビューにて、本作が「ウォーキング・デッド」初期シーズンからインスピレーションを得ていることを明かした。「ウォーキング・デッド」シーズン1でショーランナーを務めたフランク・ダラボンとの仕事を振り返り、次のように語っている。
「フランク・ダラボンと僕が(『ウォーキング・デッド』の)シーズン1でやったことを、また最初からやり直すようなものでした。『ダリル・ディクソン』で最も重要だったのは、物語をユニークで集中的なものにするという、『ウォーキング・デッド』初期シーズンの優れたDNAに立ち返ること。本家を振り返ってみると、リックが家族を探すという物語でしたよね。僕たちは(本作で)そのような要素に立ち返ったのです。」
「ウォーキング・デッド」シーズン1では、主人公リック・グライムズが昏睡状態から目覚め、世界が一変していることに気づく。ニコテロが述べた通り、最初の焦点はリックが「自分の家族を探す」こと。そして彼が妻ローリ&息子カールと再会した後は、「家族と生存者グループを守る」ことが焦点となっていた。しかしシーズンを重ねてキャストは増え続け、人気キャラクターが無慈悲に殺されたり、“救世主”や“囁く者”など敵グループが次から次へと代わったり、最初の焦点は失われていった。それと同時に、シリーズが初期の輝きを失っていったのも事実である。
原点回帰を目指した「ダリル・ディクソン」では、ダリルがアメリカへ帰る方法を探すこと、ローランという少年を守ることに焦点が当てられる。初期のリックの物語に共通する部分があるため、視聴者は再び「ウォーキング・デッド」黄金期のワクワク感を感じられるかもしれない。なお、同インタビューで「全シリーズ中で(『ダリル・ディクソン』が)最も好きな作品のひとつです」と言われたニコテロは、即座にこう答えている。「ちなみに僕もだよ」。
「ウォーキング・デッド:ダリル・ディクソン」は、2023年10月20日(金)00:00よりU-NEXTにて独占配信開始。
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Source:Polygon