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『デッドプール3』企画進行中 ─ ライアン・レイノルズ「完全に新たな方向性に」と語る

デッドプール2
(C)2018 Twentieth Century Fox Home Entertainment LLC. All Rights Reserved.

いまやマーベル・コミックを代表する人気ヒーローとなった“俺ちゃん”ことデッドプールの映画版シリーズは、まだまだ“続き”が予定されているようだ。主演・製作のライアン・レイノルズが、『デッドプール3(仮題)』の企画が進行していることを認めた。

このたび、ライアンは『デッドプール2』(2018)のPG-13版である『デッドプール2のおとぎばなし』(原題:Once Upon a Deadpool)』の中国公開にあたって現地のイベントに登場。今回のコメントは、その壇上にてなされたものだという。

米Varietyによると、ライアンをはじめとする『デッドプール』製作チームは、すでに『デッドプール3』の制作に入っているとのこと。中国の観客に向けて、ライアンは「完全に新たな方向性を目指しています」と述べ、「ときどき映画がリブートされたり、キャラクターが変化したりしますが、たぶん4作目では遅すぎるので」と語ったという。

デッドプール2
(C)2018 Twentieth Century Fox Home Entertainment LLC. All Rights Reserved.

しかしながら、今回の報道にはひとつだけ気になるところがある。『デッドプール2』の公開以降、ライアンは『デッドプール』シリーズの次回作は『デッドプール3』ではなく『Xフォース(仮題)』だと強調してきたのだ。デッドプールの単独映画ではなく、彼が率いるヒーローチームの映画が構想されていたのである。『デッドプール3』について、ライアンは「わかりません。考えようともしていないんです」といい、2018年6月時点ではこのようにも語っていた

「(『デッドプール』シリーズを)あのまま続けることはできないと思ってます。僕はデッドプールをXフォースの一員として捉えているので、チームアップの中で見てみたい。[中略]もしも単独映画をまた作るとしたら、予算ゼロで大成功させるとか、おかしな障壁は全部ぶち壊すとか、誰にもできないことをやらないといけません。」

このたびライアンが述べた『デッドプール3』が『Xフォース』と同じ企画なのか、それとも何らかの変化が生じて『デッドプール3』の企画に落ち着いたのかは不明。『Xフォース』の脚本・監督を務めると報じられていたドリュー・ゴダードが現時点で関与しているかどうかもわからない。もしも本当に次回作が『デッドプール3』なのだとすれば、ライアンたちにはチームアップとは異なる方法で、「誰にもできないこと」のアイデアがあるということだろう。

そしてひとまず安堵すべきは、ディズニーと20世紀フォックスが事業統合を2019年前半に控え、フォックス製作によるマーベル映画の今後が不透明とされるなか、現在も『デッドプール』チームが今後のために動き続けているということだ。むろん事業統合後、『デッドプール』がどのような形で製作・配給されるのかはわからない。それでもおそらく、デッドプールは帰ってくる。少なくとも、ライアン・レイノルズら『デッドプール』チームはそのつもりなのだ。

Source: Variety

Writer

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稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。

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