『IT/イット』製作者、Twitterの実話怪談「Dear David」を映画化へ ― 物語の真偽、投稿者本人の参加は不明

映画『IT/イット “それ”が見えたら、終わり。』(2017)を手がけた、映画プロデューサーのダン・リン氏が、Twitterで話題を呼んでいる実話怪談の映画化企画を進めていることがわかった。

このたび映画化される「Dear David」という実話怪談は、米BuzzFeedの元記者であるアダム・エリス氏が2017年8月7日から投稿を始めたもの。アダム氏の自宅に死んだ少年の霊が現れるとして、身の回りで起こる怪異の数々が文章で記されたほか、アダム氏の猫が扉の向こう側に向かって鳴く様子、誰もいない部屋で椅子が揺れる様子、さらには頭部のへこんだ少年の姿らしき写真など、画像や動画でも定期的に恐怖がもたらされたことで話題となった。
「死んだ子供に殺されそうになっている」という最初の投稿から実に10ヶ月、この怪談は未だ完結を迎えていない。アダム氏のTwitterには、現在100万人を超えるフォロワーが存在する(2018年6月8日現在)。

ダン・リン氏が企画する「Dear David」の映画版で脚本を担当するのは、『死霊館』シリーズのスピンオフ映画『The Crooked Man(原題)』を執筆したマイク・ヴァン・ワイズ。投稿者であるアダム氏が映画化に関与するかどうかは不明だが、アダム氏が勤務していたBuzzFeedの製作会社であるBuzzFeed Studiosは本作に携わっている。第一報を伝えた米The Wrap誌は、「Dear David」の権利がアダム氏にあるのか、それとも物語の拡散を後押ししたBuzzFeedにあるのかは定かでないと記した。

長きにわたって読者の興味を惹きつけてきた「Dear David」は、比較的はっきりと幽霊の姿が写真に映っていたり、スマートフォンの誤作動として謎の写真がSNSにアップされたりしたことから、ストーリーの真偽を疑う声も決して少なくない。映画化にあたってBuzzFeedが大きな存在感を示していること、しかし2018年2月にアダム氏は「個人のプロジェクトに集中するため」だとして同社を退社していることを受けて、そもそも「Dear David」は当初からビジネスとして計画されていたのではないかと推測する声もあるほどだ。

 

ちなみに投稿者のアダム氏は、自身の伝えてきたことはすべて真実であるとして、「幽霊が本物であることをみなさんにわかってもらおうという気はありません。ただ、自分のストーリーを伝えたいと思ったんです」と述べている。真相はわからないものの、こうした企画は楽しまなければもったいない。実話怪談としてどんな映画ができあがるのか、ちょっとだけ注目してみることにしよう……。

ダン・リン氏の手がけた映画『IT/イット “それ”が見えたら、終わり。』のブルーレイ&DVDは現在発売中。

Sources: The Wrap, Adam Ellis
Eyecatch Image: 『IT/イット “それ”が見えたら、終わり。』より (C)2017 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC. AND RATPAC-DUNE ENTERTAINMENT LLC. ALL RIGHTS RESERVED. Photograph : Shane Leonard

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THE RIVER編集部。わかりやすいことはそのままに、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすくお伝えしたいと思っています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp へ。

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