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デンゼル・ワシントン&ジェイク・ギレンホール主演『オセロー』が映画化か ─ 「話し合っている」と演出家

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デンゼル・ワシントン&ジェイク・ギレンホール主演舞台『オセロー(原題)』の映画化企画が早くも話し合われているという。米The Hollywood Reporterにて演出家のケニー・レオンが明かした。

ウィリアム・シェイクスピア作『オセロー』は、ヴェニスの貴族であり将軍のオセローが、最愛の妻デズデモーナとの幸せな日々を過ごす中、部下イアーゴーの陰謀によって怒りと嫉妬に狂ってゆく物語。『ハムレット』『マクベス』『リア王』に並ぶ、シェイクスピアによる四大悲劇のひとつだ。

現在ブロードウェイで上演されているワシントン&ギレンホール主演の舞台は、設定を近未来に置き換えた新演出版。ワシントンがオセロー役、ギレンホールがイアーゴー役を演じており、公演は6月8日に千秋楽を迎える予定だ。

レオンによると、すでに映画化の話し合いはおこなわれており、ワシントンとギレンホールの続投を「期待している」という。ワシントンとレオンがタッグを組むのは2010年の舞台『フェンス』以来で、同作は2016年にほぼ同じキャストで映画化された。今回も映画化が実現すれば、前回と同じ流れになりそうだ。ワシントン×シェイクスピアの組み合わせには、ジョエル・コーエン監督『マクベス』(2021)の前例もある。

もっともレオンは、舞台と映画は「異なるアートフォーム」であり、その違いにかかわらず、物語は「同じ真実を語らなければならない」との見解を示した。「なぜなら100年間、私たちは自分自身に対処しつづけているからです。この戯曲は純粋な愛がテーマで、“噂や嘘、嫉妬によって純粋な愛はどうなってしまうのか”を描いている。それはどの世代にとってもタイムリーなものです」。

妻デズデモーナ役の新鋭モリー・オズボーン、ヴェニスの公爵役のニール・ブレッドソーも映画版での再演には前向きだ。ブレッドソーは「彼(ワシントン)の『マクベス』は映画にきちんと移植されました。今回も同じことがうまくできるはず」と意欲を示した。

Source: The Hollywood Reporter

Writer

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稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。

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