『スター・ウォーズ』ジョン・ボイエガ、俳優めざす決意は『パイレーツ・オブ・カリビアン』ジョニー・デップの撮影現場から

『スター・ウォーズ』シリーズのフィン役などで知られるジョン・ボイエガが、『パイレーツ・オブ・カリビアン』シリーズのジョニー・デップを見て俳優を目指したエピソードを明かしている。「見た」と言っても、デップの姿をスクリーンで観たことではない。ボイエガの母校に、撮影のためデップがやってきたのだ。
米The Hollywood Reporterは、「ジョン・ボイエガが神の啓示を受けたのはグリニッジ大学の一年生の時だった」と記している。映画研究や脚本を学ぶために入学したボイエガが、退屈な授業を受けていたところ、「花火の爆発が教室を揺らした」のだという。
「“いったい何事だ”って、ほかの学生たちと窓に走り寄りました。外を見下ろしたら、ジョニー・デップが二台の馬車の上に立って、バランスを取っていたんです。ジャック・スパロウ役でした。」
ボイエガが目撃したのは、『パイレーツ・オブ・カリビアン/生命の泉』(2011)の撮影風景だった。グリニッジ大学は映画のロケ地として有名で、その日はデップが撮影に参加していたのだ。その当時、演技に集中したいと考えていたボイエガは、その時「自分がやりたいことがわかった」と語る。「神様が映画のセットをここに作ってくれたんだと思いました。僕が出たい、参加したい映画を呼んできてくれたって」。
この出来事が決め手となり、ボイエガはグリニッジ大学を退学。ロンドンにある定時制の演劇学校「Identity School of Acting」に入学して本格的に演技を学び、その後『アタック・ザ・ブロック』(2011)で映画デビュー。撮影を目撃した『パイレーツ・オブ・カリビアン/生命の泉』と同年にスクリーンに登場したことを思うと、ボイエガがいかに順調なスタートを切ったかがわかるというものだろう。その後、『インペリアル・ドリーム』(2014)やテレビドラマなどを経て、彼は『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』(2015)に抜擢されることになる。もっとも、若きスター俳優の背中を押したデップ自身がこの事実を知っているかどうかはわからないのだけれど。
Source: The Hollywood Reporter