レオナルド・ディカプリオ、新作は集団自殺を引き起こした実在カルト指導者役か ─ 主演&製作で最終交渉中、『ヴェノム』脚本家が就任

『ウルフ・オブ・ウォールストリート』(2013)や『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』(2019)などで知られるレオナルド・ディカプリオが、信奉者を操り集団自殺に追い込んだ1950〜70年代のカルト指導者、ジム・ジョーンズを描く新作映画『Jim Jones(原題)』で主演・製作を務める見込みであることがわかった。米Deadlineが報じている。
ジム・ジョーンズは、1955年に人民寺院(Temple Hill)と呼ばれる社会主義キリスト教系新宗教を創設した。当初は人種間の融和を掲げる宗教団体として活動を展開していたが、1960年代には人種統合主義、1970年代中盤には革命的自決といった思想・行動を唱えるように。ジョーンズは根強い信者を獲得する一方で、主に米国内の白人コミュニティとの対立を進めていった。
1978年11月18日、人民寺院の新たな拠点となった南米・ガイアナ(別名:ジョーンズタウン)で、ジョーンズの信奉者918名(内、子どもが304名)がシアン化物中毒を用いて集団自殺を図った。ジョーンズはこの一件を引き起こした首謀者とされている。同日、ジョーンズは頭部に銃弾を浴び、死亡した。当時の検死の結果、ジョーンズの死因は自殺と断定されていたが、息子のステファン・ジョーンズは別の何者かに撃たせたと主張していたという。
報道によれば、現在ディカプリオはジョーンズ役を演じる契約交渉の最終段階にあるという。また、自身の製作会社Appian Wayを通して製作を兼任する。脚本・製作総指揮には、『デンバーに死す時』(1995)や『ヴェノム』(2018)などのスコット・ローゼンバーグが起用された。製作は米MGMが担当。同スタジオといえば、2021年5月に米Amazon Studios傘下になることが発表されたが、本作『Jim Jones』は劇場公開が見据えられているとのこと。
ディカプリオの次回作は、2021年12月24日にNetflixで配信開始となるアダム・マッケイ監督最新作『ドント・ルック・アップ』。その次には、マーティン・スコセッシ監督&ロバート・デ・ニーロとの再タッグ作となる『Killers of the Flower Moon(原題)』を控えている。
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Source: Deadline