『レオン』リュック・ベッソンのダークヒーロー映画『DOGMAN ドッグマン』予告編、犬だけに愛された男のアクションスリラー

『レオン』『ニキータ』のリュック・ベッソン監督最新作、規格外のダークヒーローを描いた映画『DOGMAN ドッグマン』の日本版予告が到着した。
「ドッグマンと話したい」と話しかけられると、タバコに火をつけゆっくりと振り向く傷だらけの女装した男。彼が本作の主人公にして謎に包まれた人物、ドッグマンだ。「子ども時代の話は気が進まない?」と聞かれ、どうやら過去にトラウマとなるような経験があることが示唆される。

回想シーンでは、犬たちに寄り添う姿が確認できるが、その様子を窓越しに見ていた父親に「犬が好きか?」と迫られ、正直に「好き」と返すと、威圧的な父親の逆鱗に触れ犬小屋に放り込まれてしまう。そこでは、犬たちの無償の愛が唯一の救いであったと語り、「人間よりも犬を愛してる」と彼は言うのだった。

大人になり、車いすの彼の周囲には自然に犬たちが集まり、「犬と私は通じ合ってる。私の言葉を理解できる」と犬たちとの信頼関係を築いているよう。そこへギャングが現れ、「お前は悪魔だ!地獄に送り返してやる」と尋常ではない怒りと恐怖を抱いている様子が伺える。武装したギャング一味を壁越しにショットガンで仕留め、犬が襲い掛かるシーンも切り取られるが、予告冒頭の傷だらけの様子や、警察に発見される犬たちなどただ事ではない模様だ。

社会に見放され、愛を欲した青年。彼はなぜ“ドッグマン”と呼ばれる存在になったのか?彼の「人は愛され守られたい。皆そう願って生きてるだけ」というセリフの真意も気になるところ。フランスのシャンソン歌手、エディット・ピアフかのように劇場の舞台に立つ様子も切り取られ、規格外のダークヒーローの誕生とキャラクターの奥深さに引き込まれる予告が完成した。
監督を務めるのは『グラン・ブルー』や『ニキータ』『レオン』『フィフス・エレメント』など、数々の名作を生み出したリュック・ベッソン。本作は監督の原点回帰ともいえる、ダークでエッジの利いたエンターテインメント作品に仕上がった。
主演には、『アンチヴァイラル』で初主演を果たした後、『ゲット・アウト』『フロリダ・プロジェクト 真夏の魔法』『スリー・ビルボード』と出演した3作品がアカデミー賞ノミネートの快挙を成し遂げた注目の若手演技派、ケイレブ・ランドリー・ジョーンズ。本作では『ジョーカー』のホアキン・フェニックスに肩を並べる圧倒的な演技力で“ドッグマン”を演じ切った。
音楽にはベッソンの長編映画デビュー作『最後の闘い』以降、ほとんどの作品を手掛けている盟友エリック・セラ。美術は『ジャンヌ・ダルク』以降、数多くの作品でタッグを組んでいるユーグ・ティサンディエが務める。
映画『DOGMAN ドッグマン 』は2024年3月8日(金))新宿バルト9ほか全国公開。
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