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『ドント・ブリーズ2』ジェーン・レヴィは復帰せず ─「幸せそうには見えなかったから」

ドント・ブリーズ2
Stephen Lang stars in Screen Gems' DON'T BREATHE 2.

盲目老人の恐怖を描いたソリッド・シチュエーション・スリラー『ドント・ブリーズ』。その続編『ドント・ブリーズ2』(2021年8月13日公開)では、スティーヴン・ラングが盲目老人として続投する。もっとも、ジェーン・レヴィが演じたロッキーは再登場しないようだ。ロッキーは盲目老人の屋敷に侵入した強盗犯のひとりである。

この記事には、『ドント・ブリーズ』のネタバレが含まれています。

まずは前作の結末について簡単におさらいしたい。ロッキーは、盲目老人の屋敷から大金を盗み、何とか脱出することに成功。そしてアメリカ・ロサンゼルスに妹と共に旅立った。金を盗まれ秘密まで知られ、挙句の果てには怪我まで負わせられた盲目の老人。ロッキーを復讐する物語が続編で描かれてもおかしくはなさそうだが、そうはならない。続編では、あれから8年が経ち、なぜか盲目老人は孤児の少女を育てている。誰にも邪魔されないように静かに暮らしており、ロッキーとの再戦が行われることはなさそうだ。

一体、なぜロッキーとの対決を描かないことにしたのか。その理由について、『ドント・ブリーズ2』のプレス・イベントにて、プロデューサーのフェデ・アルバレス&ロド・サヤゲス監督が語った。どうやらロッキーを再登場させなかったのは、俳優への負担が関係しているようだ。

「ジェーンは素晴らしい人です。僕たちは彼女とふたつの映画を一緒に作りました。だから彼女のことはとても尊敬しています。最近の出演作も見ましたが、テレビなどで成功を収めている姿を見れて本当に嬉しく思っています。そこでの彼女の姿を見るとすごく幸せそうで、本領も発揮されていました。『ドント・ブリーズ』を撮影していたときは、幸せそうには見えなかったんです。200%の力を毎日注いでいるとは思いますが、『ドント・ブリーズ』は僕たちのやり方も非常に厳しいもので。とにかく、そんな思いに彼女をさせたくはありませんでした。」

さらにアルバレスは、「ジェーンは、『ドント・ブリーズ』と『死霊のはらわた』で連続して地獄のような経験をした」と話している。それはジェーンがあまりも作品に真剣に取り組むからとのことだ。恐怖を味わうのは登場人物だけでなく、演じる側も役柄に入り込みすぎて同じような気持ちになってしまうことだろう。

また、ジェーンにロッキー役の再演を依頼することもなかったようで、「僕が依頼していたら、彼女は引き受けてくれたかもしれません。ただ、そうなっていたら本当に申し訳ない気持ちになっていたでしょう」と続けた。アルバレスが個人的な理由から再登場させなかったのに対し、サヤゲスは「このストーリーに、ジェーンのキャラクターは必要ではありませんでした。それだけのことです」と説明している。

『ドント・ブリーズ2』は2021年8月13日、日米同時公開。配給はソニー・ピクチャーズ。

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Minami

THE RIVER編集部。「思わず誰かに話して足を運びたくなるような」「映像を見ているかのように読者が想像できるような」を基準に記事を執筆しています。映画のことばかり考えている“映画人間”です。どうぞ、宜しくお願い致します。

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