『デッドプール&ウルヴァリン』ライアン・レイノルズ&ヒュー・ジャックマン韓国会見レポ ─ 「マーベルの神」セリフはたまたまだった?

──ショーン、デッドプールは今ではディズニーの一員となりました。R指定のキャラクターですが、ディズニーに入ったことによって、彼の魅力が弱まってしまうのではないかとの声もあります。デッドプールのキャラクター性をどのように保ちましたか?
レヴィ:実は、不安だったことは全くありませんでした。まず僕はいちファンとしてこの映画に取り掛かりました。そして、マーベルもディズニーも最初から理解的でしたし、別物になるとわかっていました。今作はMCU初のR指定映画。あらゆる段階で、デッドプールらしいことをやるためにサポートしてもらえました。MCUの神話やヒーローの歴史のある、大きな砂場で遊ぶようで楽しかった。この映画にはこれまでの血が流れた、デッドプールのDNAを引き継いだ作品になっています。
レイノルズ:脚本では、R指定にしなくちゃとか、下ネタをたくさん入れなきゃとか、そういう風には考えていません。今はディズニーですが、かつて2作の『デッドプール』と『ローガン』……、僕にとって人生最高のコミック映画を作ったFOXです。自由さを持って、自然に作りました。デッドプールとウルヴァリンについて、何かショックを与えるようなことはありません。うちの9歳の娘と、79歳の母と、デッドプールの熱狂的ファンである僕の友人がこの映画のラフカットを見たんですが、みんなすごく気に入っていましたよ。ストーリー主体の作品です。

──ライアン、あなたはマーケティングの天才でもあります。本作を韓国に売り込むのなら、何をしたいですか?
まずヒューから親善大使の役職を外します。これは韓国の愛のためです。それから、カナダと韓国を繋げたい。
──『デッドプール&ウルヴァリン』は、今年最大の“ロマンス映画”として期待されています。
レイノルズ:答えれるけど、もうしゃべらない方がいい?先にどうぞ。
ジャックマン:ロマンス映画ですか、いいね。
レヴィ:面白いね。友情やブラザーフッドの映画ではあるけど、ロマンス映画でもある。
レイノルズ:昨晩観た野球の試合もロマンチックだったね。ロマンチック、ポエチックで。
ヒュー:僕はアクション俳優としてのライアンのいちファン。彼は最高な男で、マーケティングの天才。父親としてはあんまり良くないけどね。
レイノルズ:僕が『デッドプール&ウルヴァリン』で忙しすぎたから、次デッドプールの映画をやるなら離婚になるよと、9歳の娘に言われましたよ。この6年は、それくらい全ての時間を本作に費やしていました。でも、世界最高の仕事をしているのだから、文句を言うつもりはありません。家族は何事にも変え難いものですが、9歳の娘にはそう言われちゃいました。
──映画が公開されたら、娘さんもきっと誇りに思いますよ。
レイノルズ:そうだといいです(笑)。

会見の最後に、レイノルズ、ジャックマン、レヴィの3名にはキャラクターのカラーをイメージした韓国の伝統衣装が贈られた。このデザインは、BLACKPINKのコーチェラ公演の衣装を手がけたデザイナーによるものだという。着用して記念写真に応じると、レイノルズは「着てみるとパワーを感じます」と喜んだ。3人は韓国ファンに向けてメッセージを贈り、手を振ってステージを後にした。
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