マーベル最新作『ドクター・ストレンジ』予告編第一弾を徹底分析!

先日、マーベル・スタジオ最新作の映画『ドクター・ストレンジ』から、ティザー・トレーラーが遂にお披露目となった。
VFXを多用した素晴らしい映像美には圧巻の一言だが、今回は約2分に及ぶその予告編を、独自の視点で分析して行こうと思う。


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“スティーブン・ストレンジ… いくつか助言をしてやろう。知っている事をすべて忘れるんだ。”

ドクター・ストレンジ(本名: スティーヴン・ストレンジ)。天才的な外科医(脳神経外科医)として世に名を知らしめる最高の名医だが、自分の利益だけを求める欲深い医師でもあった。
先日お披露目されたティザー・トレーラーでは、そんな彼が自動車事故(原作では飲酒運転)を起こし、ひどく負傷した場面から始まる。 画面が暗いため全体像は掴めないが、どうやらタキシードを着ている模様だ。原作に倣ってやはり飲酒運転事故だろうか。

両腕に重症を負うも、辛うじて一命を取り留めたストレンジだが、両手の神経には後遺症が残り、指先の震えが止まらなくなる。
手の震えにより、手術を行う事ができなくなった彼は、外科医としての未来を閉ざされてしまう。

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“あなたは鍵穴を通して世界を見ている。視野を広げようと努力した。あなたは数千の命を救ってきたのでしょう? 私に言わせてもらえば、それは無数の世界のひとつにしか過ぎない。”

 場所は恐らくチベットだろう(撮影はネパールの首都カトマンズで行われたが、原作の設定ではチベットということになっている)。 どんな傷でも治せる伝説の魔術師“エンシェント・ワン”が、チベットのどこかにいると聞きつけたストレンジは、外科医としての人生を取り戻すため、噂の魔術師を探しにチベットを訪れる。

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ストレンジと思われる人物がマニ車(チベット仏教の代表的な仏具)を回転させている場面が映し出される。

チベット仏教の場合はマニ車を右回り(時計回り)に、ボン教の場合はマシモ車を左回りに回転させると、回転させた数だけ経を唱えるのと同じ功徳があるとされている。
(wikipediaより引用)

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交通事故を引き起こしたストレンジが、自身の勤務する病院に救急搬送されるシークエンス。ストレンジの同僚の女性外科医(もしくは看護師だろうか?)が一瞬映し出される。
『きみに読む物語』(’04)などの女優レイチェル・ マクアダムスが演じる。

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天才外科医として名声を博していた頃のストレンジと、事故後の後遺症で外科医の人生が閉ざされたストレンジが、いかにも対照的に描かれている。

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こちらのカットではストレンジの両手がプルプルと震えており、事故の後遺症が彼を苦しめているのが見て取れる。

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“私は、チャクラだとか妙なエネルギーだとか、信仰の力といった類は一切信じない”

キウェテル・イジョフォー扮するバロン・モルド(本名: カール・モルド)が登場。
魔術師“エンシェント・ワン”のもとで修行に励む弟子のひとりで、ドクター・ストレンジの兄弟子となる人物。
原作ではエンシェント・ワンの暗殺を試みるも失敗し、それ以来ドクター・ストレンジの宿敵となるキャラクターだ。

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“あなたの未来に何を視たと思う? 可能性よ。”

ここで、チベットの魔術師“エンシェント・ワン”が登場。
『ナルニア国物語/第1章: ライオンと魔女』(’06)や、『フィクサー』(’07)などで有名なイギリスの女優ティルダ・スウィントンが演じる。
原作ではアジア系の男性キャラクターであり、年齢は500歳以上とされているが、今回の実写版では人種及び性別が変更されている。

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今回のトレーラーで最も印象深いシーン。エンシェント・ワンが繰り出した素早い殴打にストレンジはノックアウト。ストレンジの精神は分離し、別の次元にジャンプしたかのような、ある種の臨死状態に陥る。 

原作ではアストラル・プロジェクション(要は幽体離脱)と呼ばれる能力。自身の肉体から魂(アストラル体)を解放し、霊界(アストラル界)にその魂を放出することで、物理的な制約を一切受けなくなるという魔術だ。

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“なぜこんなことをするんだ?”

巨大な万華鏡のように周囲の空間を自在に操作している圧巻のビジュアル。このカットに映っているのがマッツ・ミケルセン扮する本作のヴィラン。
マッツ・ミケルセンが本作で悪役を務めていることは周知の事実だが、いまもって彼の詳しい役名は一切明らかにされていない。 原作ヴィランの“ナイトメア”または“ドーマムゥ”(最も可能性が高い)のいずれかだろうと予想されている。

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“人を救う方法は、ひとつだけじゃない。あなたはその方法を知らないだけ。” 

エンシェント・ワンとドクター・ストレンジがヒマラヤ山脈に赴く場面。
ここまで登るのは容易ではなかっただろうと想像できる。エンシェント・ワンによる最初の訓練だろうか?

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マッツ・ミケルセン扮する役名不明のメインヴィランを中心に、その周りに同じメイク(目の周りに焦げたような黒い、ひび割れた肌)が施された信者のような人物が4人確認できる。

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ここで再び、キウェテル・イジョフォー扮するバロン・モルドの意味深なクローズアップ。

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エンシェント・ワンによるマインドハック。ストレンジの額に触れると、多次元のニューヨークが映し出される神秘的なカット。
よく見ると、画面中央に人のような謎の落下物を確認できる(ストレンジとエンシェント・ワンだろうか?)。

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“教えてくれ!” 

ベネディクト・カンバーバッチ主演、マーベル・スタジオ最新作の映画『ドクター・ストレンジ』は、2016年11月4日に全米公開。国内では2017年1月27日に予定されている。

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About the author

1993年5月生まれ、北海道札幌市出身。ライター、編集者。2016年にライター業をスタートし、現在はコラム、映画評などを様々なメディアに寄稿。作り手のメッセージを俯瞰的に読み取ることで、その作品本来の意図を鋭く分析、解説する。執筆媒体は「THE RIVER」「海外ドラマboard」など。得意分野はアクション、ファンタジー。

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Comments

  • oriver_cinema (@oriver_cinema) 2016年4月15日 at 8:00 PM

    マーベル最新作『ドクター・ストレンジ』予告編第一弾を徹底分析!マッツ・ミケルセン演じるヴィランは誰だ?  https://t.co/MPlWGPOWFv

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  • ワラビー (@kobo97) 2016年4月15日 at 8:31 PM

    マーベル最新作『ドクター・ストレンジ』予告編第一弾を徹底分析! https://t.co/zu57V5CMcd

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  • oriver_cinema (@oriver_cinema) 2016年4月16日 at 9:26 AM

    『ドクター・ストレンジ』予告編第一弾、よくわからなかった…という方のために徹底分析! https://t.co/MPlWGPOWFv

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