『DUNE/デューン』ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督、ギレルモ・デル・トロからアドバイスを受けていた ─「この映画を最初に観た方」

ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督による大作映画、『DUNE デューン/砂の惑星』がついに日本公開を迎えた。『ノマドランド』(2020)にてアカデミー賞に輝いた監督、クロエ・ジャオを唸らせるほどの圧倒的な映像体験には誰もが魅了されたに違いない。そんな本作には、もうひとりのアカデミー賞受賞者が、ヴィルヌーヴ監督に助言をしていたようだ。
その人物というのは、『シェイプ・オブ・ウォーター』(2017)にてアカデミー作品賞・監督賞に輝いた鬼才、ギレルモ・デル・トロ。『パンズ・ラビリンス』(2006)『パシフィック・リム』(2013)などでも知られる。デル・トロは、『DUNE デューン』の製作に直接的に関与していたわけではないが、「DENIS VILLENEUVE WISHES TO THANK」としてエンドクレジットに名が記されていた。
YouTube番組「That Shelf」にて、ヴィルヌーヴ監督は「映画製作の後半になるほど、作品との距離感が掴めなくなるときがあり、ほかの誰かの助言が必要になることがあるのです」としながら、「ギレルモ・デル・トロには完全に信頼を置いており、僕の面倒を見て頂いたり、映画のことを気にかけて頂いたり、最も慈悲深くて賢い方です」と語っている。
「この映画を最初に観た方でもあります。彼と一緒に作品を鑑賞して、そのあとに食事を共にして、彼は愛と尊敬をもってたくさんのアドバイスをしてくれました。僕にとっては、このような知恵を得られたことは特権のようなもので、さらに作品を素晴らしくするための助けになったことは紛れもない事実です。」
一体、デル・トロはどんなアドバイスをしたのか。残念ながら、そこについては言及されていないが、デル・トロといえばクリーチャーへの愛に溢れた監督として知られている。もしかしたら、アラキスに生息する巨大生物、サンドワームの造形などで助言をしたのかもしれない。
『DUNE デューン/砂の惑星』は全国公開中。