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【レポート】『DUNE/デューン』ワールドプレミアで豪華キャスト勢揃い、7分間のスタンディングオベーション

DUNE/デューン 砂の惑星
©2020 Legendary and Warner Bros. Entertainment Inc. All Rights Reserved

ベルリン、カンヌと並ぶ世界三大国際映画祭のひとつである第78回ヴェネチア映画祭が、現地時間2021年9月1日(水)より開幕した。現地時間9月3日(金)、『メッセージ』(2016)『ブレードランナー2049』(2017)で“異次元の天才”と称されたドゥニ・ヴィルヌーヴ監督と『君の名前で僕を呼んで』(2017)などのティモシー・シャラメが初タッグを組んだSF超大作『DUNE/デューン 砂の惑星』の記者会見とワールドプレミアが実施された。現地レポートが到着している。

DUNE/デューン 砂の惑星
©2020 Legendary and Warner Bros. Entertainment Inc. All Rights Reserved

本作は『スター・ウォーズ』や『風の谷のナウシカ』『アバター』など、多くのポップカルチャーに影響を与え続けている伝説のSF小説「デューン/砂の惑星」を映像化したもの。壮大なスケールの世界観を持つが故に完全な映像化は不可能と言われ続けてきたこともあり、その全貌がどのようなものになるのか、世界中から期待が寄せられていた。そしてついに、歴史あるヴェネチア国際映画祭にてそのベールを脱いだ。

映画上映後には7分にもわたるスタンディングオベーションが巻き起こり、「『2001年宇宙の旅』を初めて観た時の感覚」、「全く新しい時代を立ち上げ、私たちを砂の惑星“デューン“とその先に連れていってくれる」など、世界中で数々の絶賛のレビューが相次いでいる。

ワールドプレミアには、ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督に「ポール役を演じることができる俳優は彼以外考えられなかった」と言わしめ、Z世代のスタイルアイコンとしてもファッション業界からも注目されるティモシー・シャラメが降臨。弱冠21歳にしてアカデミー賞やゴールデングローブ賞の主演男優賞にノミネートされるなど、ハリウッドを率いる若手俳優のひとりだ。まさに実力と人気を兼ね備えたティモシーの、スタイリストをつけず自身でスタイリングするというファッションに、今回も注目が集まった。

DUNE/デューン 砂の惑星
©2020 Legendary and Warner Bros. Entertainment Inc. All Rights Reserved

飛ぶ鳥を落とす勢いでスターダムにのし上がる彼が『DUNE/デューン 砂の惑星』はもとより、新時代も背負うかの如く闊歩する姿は、伝説の幕開けを予感させるほどの神々しさとなった。巻き起こるティモシーコールにも笑顔で手を振り、ファンからの写真撮影に応じるなど、その“神対応”ぶりは健在だ。彼を筆頭に、ゼンデイヤ、オスカー・アイザック、レベッカ・ファーガソン、ジョシュ・ブローリン、ハビエル・バルデム、チャン・チェン、 シャロン・ダンカン=ブルースター、ステラン・スカルスガルド、デイヴ・バウティスタら豪華キャストと、ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督やハンス・ジマーら製作陣が華やかな衣装をまとい勢揃いした。

同日に行われた記者会見には、ヴィルヌーヴ監督、ティモシー、ゼンデイヤ、アイザック、ファーガ ソン、ブローリン、バルデムが登場。世界中の記者からの質問に答えた。本作への出演を「人生最高の栄誉」と語るのは主演のティモシー。演じたポール・アトレイデス同様、撮影現場でも周りの人々に導かれながら乗り切ったことを明かした。

「ある意味、僕は導かれていかなければなりませんでした。これまで自分が経験したことのなかった規模のプロジェクトだったものの、4〜5ヶ月の撮影期間を通してどこかの段階で、ここにいる人たちやアーティストたち全員に精神的に寄りかかることができたのは幸運でした。全員がこれまで僕が素晴らしいと思った作品に出演していた俳優たちですよ。

ポールの夢にたびたび現れる謎の美女チャニを演じたゼンデイヤも「ドゥニ監督とお仕事することについては、彼は類稀なフィルムメーカーで、ずっと尊敬していた監督でした。デューンという豪華なパズルの一つのピースであることが最高に光栄です。とても謙虚な気持ちになりましたし、 特別な時間でした」と撮影を振り返る。

DUNE/デューン 砂の惑星
©2020 Legendary and Warner Bros. Entertainment Inc. All Rights Reserved

また、「本作における最大のチャレンジは?」との質問を投げかけられたヴィルヌーヴ監督は、「何よりも大変だったのはティモシーの髪に対処し、それを極めることでした」と答え、会場を和ませた。「あれは生き物です。ティモシーだけでなく、ティモシーのヘアスタイルの演技指導もしなければならなかった」とジョークを交えるヴィルヌーヴ監督に、思わずティモシーも照れ笑いを見せた。

そして改めて、ヴィルヌーヴ監督は『DUNE/デューン 砂の惑星』が劇場で観るために創られた映画であるという、本作に込めた自信と想いも語った。これには会場からも拍手が巻き起こった。

「もちろん今は誰にとっても非常に困難な時期で、安全第一というのは誰もが同意することですが、もし観客が問題ないと思ってくれて、安全な環境があるのなら、本作をぜひビッグスクリーンで観てほしいです。本作はIMAXを思い描き、念頭に置いて設計、制作、撮影されているからです。それはサウンドデザインにしてもそう。本作をビッグスクリーンで観てもらうというのはフィジカルな体験なんです。本作を最大限没入感のある作品として設計するよう努めました。ビッグスクリーンは、私にとって(映画の)言語の一部なんです。」

映画『DUNE/デューン 砂の惑星』は、2021年10月15日(金)全国公開。

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THE RIVER編集部THE RIVER

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