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『ファンタスティック・ビースト』エディ・レッドメイン、『ハリー・ポッター』トム・リドル役を逃していた ― 『スター・ウォーズ』カイロ・レン役も

ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅
(c) 2016 Warner Bros. Ent. All Rights Reserved. Harry Potter and Fantastic Beasts Publishing Rights (c) JKR.

映画『ファンタスティック・ビースト』シリーズで主人公ニュート・スキャマンダーを演じているのは、『博士と彼女のセオリー』(2014)でアカデミー主演男優賞を受賞、『リリーのすべて』(2015)で同賞に再びノミネートされた俳優エディ・レッドメインだ。若かりしエディは、ニュート役に起用されるはるか以前、『ハリー・ポッター』シリーズのオーディションに挑んだことがあったという。

『ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅』が公開される直前の2016年10月、英Empireのインタビューにて、エディはトム・リドル役を逃した過去を明らかにしていた。

「大学時代のことですが、トム・リドル役のオーディションを受けていたんです。しっかりと失敗したので、(合格の)電話は掛かってきませんでしたね。長年、ウィーズリー一家の一員としてキャスティングされるかもって願っていたんですけど、残念ながらそれもなくて。」

エディが学生時代に受けたトム・リドル役のオーディションとは、シリーズ第2作『ハリー・ポッターと秘密の部屋』(2002)であろう。トム・リドルは物語の鍵を握る重要人物として登場。実際に役柄を射止めたのはクリスチャン・コールソンだった。もしもエディが『秘密の部屋』でトム・リドルを演じていたら、その後のキャリアは大きく変わっていたかもしれない……。

なおトム・リドルは『ハリー・ポッターと謎のプリンス』にも登場しているが、そちらではヴォルデモート役を演じたレイフ・ファインズの甥にあたるヒーロー・ファインズ・ティフィンが幼い姿を、のちにドラマ「フィアー・ザ・ウォーキング・デッド」(2015-)のニック・クラーク役に起用されるフランク・ディレインが少年期を演じている。

『スター・ウォーズ』のオーディションにも参加

ところでエディといえば、『スター・ウォーズ』新3部作でアダム・ドライバーが演じているカイロ・レン役のオーディションにも参加していたことがファンの間では知られている。米UPROXXのインタビューでは、こんなエピソードが語られているのだ。

「アダム・ドライバーの役柄を受けたんだと思います。『スター・トレック』のワンシーンや、『高慢と偏見』みたいなセリフを渡されましたね。トップシークレットの映画では本物のセリフを渡してもらえないんです。だから『高慢と偏見』のワンシーンを出されて、悪役のオーディションだって言われるんですよ。そんなの、変な声出しちゃいますよね。」

ちなみに『スター・ウォーズ』のオーディションには、それ以前からエディと仕事をしていたキャスティング・ディレクターのニナ・ゴールド氏が関わっていたという。ある時には、エディが「コー、パー」とダース・ベイダーの声を何度も試していたところ、10回ほど演じた後に「ほかに何かあります?」と尋ねられたのこと。エディは「ないです」と即答したそうだ。

映画『ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生』は2018年11月23日(金・祝)より公開中。『ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅』Blu-ray&DVDは発売中。

Sources: Empire, UPROXX

Writer

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稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。

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