『スパイダーマン』スピンオフ『エル・ムエルト』、ソニーの公開スケジュールから削除も企画は進行中

『ヴェノム』『モービウス』に続き、『スパイダーマン』ユニバースを拡大していく新作スピンオフ映画『エル・ムエルト(原題)』。以前に企画の一時保留が報じられた本作について、米ソニー・ピクチャーズが公開スケジュールから外したことが明らかになった。
米Deadlineによると、公開スケジュールからは消えたものの、現在も本企画は開発中だという。人気ラッパーで俳優のバッド・バニーことベニート・A・マルティネス・オカシオのツアースケジュールと、全米脚本家組合のストライキが進行中であるため、公開日の決定が困難になっているとのこと。ということは、企画が頓挫になったわけではなく、状況が整い次第、再始動になると考えておけばよいかもしれない。
もともと『エル・ムエルト』は2024年1月12日に米国公開を予定していた。この空きには、レジェンダリー・ピクチャーズのジェイムス・サミュエル監督映画『The Book of Clarence(原題)』が代わりに入っている。同作品は、2023年9月22日に米国公開予定だったが移動した形だ。
本作は、コミックにおいてスパイダーマンのライバルであるエル・ムエルト/フアン・カルロスを主人公に描く、マーベル初のラテン系スーパーヒーロー映画。エル・ムエルトはスーパーパワーを持つプロレスラーで、ニューヨークにてスパイダーマンとプロレス対決を繰り広げた。のちに宿敵・エルドラドから命を狙われたフアンは、スパイダーマンとタッグを組んでエルドラドを倒している。
映画版の設定は不明だが、2021年4月にプロレスデビューも果たしたバッド・バニーは、「自分にぴったりの役柄」とコメント。しかし、企画が一時保留状態となった時は、「もしかしてペドロ・パスカルと交代させられちゃうのかも」とジョークを口にしていた。
メガホンを取るのは、名匠アルフォンソ・キュアロンを父に持ち、『ゼロ・グラビディ』(2013)『ノー・エスケープ 自由への国境』(2015)などを手がけたホナス・キュアロン。脚本はDC映画『ブルービートル(原題)』のギャレス・ダネット=アルコセルが執筆する。
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Source:Deadline