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『アベンジャーズ/エンドゲーム』予告編第3弾を徹底解析 ─ 重要シーンと謎の連続、本編の衝撃に備えよ

https://www.youtube.com/watch?v=JWSBkLHR_OU スクリーンショット

マーベル・シネマティック・ユニバースの“究極の集大成”、映画『アベンジャーズ/エンドゲーム』の新たな予告編(特別映像)が公開された。米国ではチケットの発売開始を記念して、“SPECIAL LOOK”として公開された本映像だけに、まさに見どころのオンパレード。本記事では、その隅々まで細部を確かめていきたい。

この記事には、映画『アベンジャーズ/エンドゲーム』のネタバレと捉えうる内容が含まれています。

トニー&スティーブの和解、サノス再臨

「やるにしたって、人数が足りない」「仲間がみんな殺されたから、ってことだよな」。前作『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』(2018)は、サノスによって全生命の半分が消滅するという結末を迎えた。アベンジャーズ本部にて、ブルース・バナー/ハルクとジェームズ・“ローディ”・ローズ/ウォーマシンは作戦に取り組むことすらためらっているようだ。ワカンダで仲間の多くを失ったヒーローたちは、いまや深刻な人手不足に悩まされている。

椅子に座って様子をうかがっていると思しきソー、雨に濡れるナターシャ・ロマノフ/ブラック・ウィドウ、そして鏡を見つめるスティーブ・ロジャース/キャプテン・アメリカ。ナターシャの「ここにいないみんなのために、私たちはやらなきゃいけない」という言葉が聞こえる。『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』(2016)後の逃亡生活ゆえ、前作のスティーブは髭をたくわえていた。しかし、すでに髭は剃り落とされている。

東京の夜空をクインジェットが飛び、ガーディアンズ・オブ・ギャラクシーのメンバーを失ったロケット・ラクーンとネビュラが肩を並べる。どうやら地球に戻ってきたらしいトニー・スターク/アイアンマンは、愛する妻ペッパー・ポッツとの再会を果たした。トニーは「どれだけ失ったかじゃない、どれだけ残っているかが大切なんだ」と口にする。アイアンマンのスーツに身を包み、再びトニーが空を飛ぶ姿が映し出されている。

『インフィニティ・ウォー』では司法取引のために自宅軟禁となっていたクリント・バートン/ホークアイも、再びアベンジャーズ本部に姿を見せた。以前の予告編から、クリントは日本とのつながりを持ったとみられるが、その左腕には鎧武者の骸骨が彫られている。一瞬だけ映し出されるナターシャの髪色は、『インフィニティ・ウォー』のブロンドとは異なり、ふたたび赤髪に戻っている(予告冒頭のナターシャも赤髪だ)。ソーがストームブレイカーを引き寄せ、キャロル・ダンヴァース/キャプテン・マーベルの髪を揺らす。

「私たちはアベンジャーズだ。みんなで終わらせる」。トニーのせりふが聞こえるなか、アベンジャーズ本部にてヒーローたちが文字通り立ち上がる。そこにいるのは、トニー、スティーブ、ナターシャ、ローディ、クリント、ネビュラ、ロケット、そしてスコット・ラング/アントマンだ。

そして、ついにトニーとスティーブが和解を迎える。「私を信じてくれ」というトニーに、スティーブは「信じるよ」と返し、二人は握手を交わすのだった。しかしトニーの髪色が『インフィニティ・ウォー』とは少し異なること、背景の街はどこなのかということ、そしてスティーブの着ているスーツの色……この数秒間には、すでにいくつもの謎が埋め込まれている。

ベネター号が飛び、その内部にはスティーブ、ソー、ナターシャ、ローディ、ロケット、そしてキャロルの姿がある。おのおのが自身を象徴するスーツに身を包んでいるが、彼らはどこに向かっているのだろうか。ちなみに、キャロルを除いた5人は『インフィニティ・ウォー』のラストをワカンダにて生き延びたメンバーである。一方、トニーはピーター・パーカー/スパイダーマンとの写真を取り出しているようだ。

『マイティ・ソー バトルロイヤル』(2017)のラスト、そして『インフィニティ・ウォー』冒頭に登場したサノスの宇宙船「サンクチュアリII」が再び姿を見せ、ローディとネビュラが並び立ち、ソーとロケットの姿が映し出される。戦いによって火の手があがる中、キャプテン・アメリカのスーツに身を包んだスティーブは、おなじみの盾を手にしている。

そして、鎧に身を包んだサノスが再び登場する。鎧をカカシのようにしていたサノスは、なぜ『インフィニティ・ウォー』と同じ姿で現れなければならないのだろうか。「自分の失敗を受け入れられないだろう。それからどうなったんだ? 戻ってこい、私のもとへ」。何者かに語りかけるサノスの真意は、そして戦いの結末は。どこか荒れ果てた場所に、トニー、スティーブ、ソーの後ろ姿が見える。


このたび公開された映像は、従来の予告編に含まれていた映像は比較的少なめで、むしろ新たなショットが多数お披露目となっている。どうやらトニーが地球に戻ってくることは間違いなさそうだが、その一方で小さな謎がいくつも埋め込まれていることに注目したい。特にトニーやナターシャの髪色や、しばしば登場する意味深な背景には要注目だ。トニー、スティーブ、ソーが並んで歩いている場所は、『インフィニティ・ウォー』のクライマックスに登場した惑星タイタンに似ているようにも見えるが、いかに。

もちろんマーベル・スタジオ作品の予告編は、本編の映像が加工されているケースもあれば、本編に存在しない場面が織り込まれている場合もある。したがって今回も、ここから本編の内容を予測することは不可能に近いことを強調しておかねばならないだろう。しかしその一方で、トニーやスティーブの和解をはじめとする重要な場面がいくつも含まれているということは、本編ではこれらを軽々と超える展開が待ち構えているということに他ならない。果たして、ファンたちは映画の最後まで耐えきれるのか…!

映画『アベンジャーズ/エンドゲーム』は2019年4月26日(金)全国ロードショー

『アベンジャーズ/エンドゲーム』公式サイト:https://marvel.disney.co.jp/movie/avengers-endgame.html

今回もネタバレ絶対厳禁!

Writer

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稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。

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