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『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』レイとカイロ・レン、フォースの「繋がり」さらに強まる ─ レン騎士団の再登場、ついに確定【更新】

https://www.instagram.com/p/Bxx4Au3AcgZ/ スクリーンショット

『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け(原題:Star Wars: The Rise of Skywalker)』は、1977年『新たなる希望』に始まったスカイウォーカー・サーガの最終作であり、言わずもがな『フォースの覚醒』(2015)『最後のジェダイ』(2017)に続く新3部作の完結編だ。

物語のカギを握るのは、レジスタンスを牽引する一人である主人公レイ(デイジー・リドリー)と、ついにファースト・オーダーの最高指導者となったカイロ・レン(アダム・ドライバー)。反目する二人は『最後のジェダイ』でフォースの力によって“再会”したが、本作では二人の繋がりがさらに強いものになるという。

この記事には、映画『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』のネタバレが含まれています。

予告編の復習はこちらから

レイとカイロ・レン、切れない縁

レイの場合

『スター・ウォーズ』とは、「スカイウォーカー・サーガ」との呼称が示しているように、スカイウォーカー家にまつわる物語だった。スカイウォーカーとの血縁が予想されていたレイだったが、『最後のジェダイ』によれば、両親はジャクーの名もなき人たちで、飲んだくれた末、金を目当てにレイを差し出したという。

『スカイウォーカーの夜明け』のタイトルが何を指しているのかは不明だが、すでに物語の主軸はスカイウォーカーの血縁から、さらに広い視野へと移っているようだ。米Vanity Fairによれば、何者でもないレイは、ルークの教えを受けた最後の一人としてジェダイ・オーダーを再建せねばならない。彼女は『最後のジェダイ』の結末以降も努力を重ねており、その修練は「ほぼ完了」といえる状態だという。

2019年4月に公開された予告編では、レイが自身に迫るタイ・サイレンサーを相手にライトセーバーを構え、堂々とした立ち回りを見せる。レイ役のデイジーは、この場面について「彼女の今の状態がとても良く映像化されていると思います。自信があり、落ち着いていて、恐怖は少ない。圧倒されているところはありますが、それでも在り方が違うんです」と述べた。「身動きが取れないのではなく、きちんと自分の道のりに集中している感じですね」。

レンの場合

かたやカイロ・レンは、レイア・オーガナの血を引き、ルーク・スカイウォーカーの教えを受けた、まごうかたなき「スカイウォーカー」だ。しかし『フォースの覚醒』で実父ハン・ソロを殺し、『最後のジェダイ』で“二人の師”というべきスノークとルークを葬ったレンの目標は、古きものを葬って新たな秩序を作り出すことにある。

レン役のアダム・ドライバーは、カイロ・レンという人物のストーリーについて「最初にJ・J・エイブラムス(監督)と話した時から少しは知っていました」と語る。細部までは決まっていなかったものの、全体の展開は『フォースの覚醒』当時から明確だったそう。「きちんと話し合って、この作品を目指して作業を進めてきました」。

フォースの繋がり

とにかく『スカイウォーカーの夜明け』での完結を控えて、レイとレンの見ている世界、目指しているものはまるで逆だ。かたやレジスタンス、かたやファースト・オーダー。レイはジェダイ・オーダーという古きものの復権に努め、レンは新たな秩序を築き上げようとしている。レイは家族や仲間を探し求めるが、レンは血縁や繋がりを拒む。レイ役のデイジーは、レンに対して「ちょっと待ってよ、あなたは全部を持ってるじゃない」とレイの思いを代弁する。「どうして全部を持っているのに手放そうとするのか。撮影中は常に大きな疑問でした」

それにもかかわらず、あるいはそれゆえか、『スカイウォーカーの夜明け』でレイとレンのフォースの繋がりはさらに深まっていくという。レン役のアダム・ドライバーは、レイとレンが「絆みたいなものを築いてきた」というが、そこに疑問が残っていることも指摘した。「レンはレイとの関係を追いかけるのか、それとも彼女の船のドアが閉まれば、生まれたかもしれない友情も終わってしまうのか」。

このたびVanity Fairでは、レイとレンが、水の降り注ぐ中でライトセーバーを交える場面の写真も公開されている。

レン騎士団、そしてジェダイ対シス

『スカイウォーカーの夜明け』では、『フォースの覚醒』以来の大きな謎であったレン騎士団の存在がいよいよ描かれることになる。Vanity Fairでは、砂漠での撮影にレン騎士団が登場している様子をとらえたメイキング写真も公開された。同作ではヨルダンのワディ・ラム砂漠にて新たな惑星パサーナ(Pasaana)のシーンが撮影されているが、レン騎士団はパサーナに登場するのか……?

ところがレン騎士団をめぐっては、物語は決して一筋縄でいきそうにない。今回の情報によれば、予告編に含まれていたレンが赤いライトセーバーで兵士に切りかかるシーンは、なんとレンが騎士団のメンバーを斬る場面だというのだ。これではむしろ疑問が増えてしまう。なぜレンは自身の率いる騎士団を斬らねばならないのか。『最後のジェダイ』に騎士団が登場しなかったのは、すでに騎士団が滅ぼされていたからなのか。それともレンは心変わりし、レジスタンス側に身を移すことになるのか。

[更新 2019年5月24日13時]
上記箇所はVanity Fairより「情報は誤りだった」という訂正が発表されました。

いずれにせよ、レイとレンの戦いは、おそらくレジスタンスとファースト・オーダーを代表するものとなり、ひいてはジェダイとシスを代表するものともなりうる。『スカイウォーカーの夜明け』では、ジェダイとシスの長き確執に、いよいよクライマックスがやってくるとのこと。予告編の最後に響き渡ったダース・シディアス/パルパティーンの声は、そして再登場することが明かされているルーク・スカイウォーカーの存在は何を意味しているのか。ファンの期待感とともに、『スカイウォーカーの夜明け』の謎は膨らみつづけていく。

映画『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け(原題:Star Wars: The Rise of Skywalker)』は2019年12月20日(金)日米同時公開

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Source: Vanity Fair(1, 2, 3

Writer

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稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。

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