ダニエル・ラドクリフ主演、実話脱獄映画『エスケープ・フロム・プレトリア』米予告編 ─ 厳戒刑務所から木製の鍵で脱出した男たち

『ハリー・ポッター』シリーズのダニエル・ラドクリフ主演、実話に基づく脱獄サスペンス映画『エスケープ・フロム・プレトリア(原題:Escape from Pretoria)』の米国版予告編が公開された。
物語の舞台は1978年の南アフリカ。白人・非白人の分離政策、アパルトヘイトに反対する政治活動家のティム・ジェンキンスは、テロリストであるとして、非合法とされていたアフリカ民族会議の秘密作戦に従事した疑いで逮捕される。ジェンキンスが投獄されたのは、国家権力の象徴とされ、囚人を厳しく管理するプレトリア刑務所だった。ジェンキンスはスティーブン・リーらと手を組んでの脱獄を決意する。知恵を働かせ、張り巡らされた監視の目をかいくぐって、自らが削って作る木製の鍵で10の鉄扉を越えることができるのか。
スリリングな脱獄スリラーであり、自由と平等のために戦った男たちを描く人間ドラマである本作は“まさかの実話”。原作となったのは、実在する政治活動家ティム・ジェンキンスが1987年に発表した『Inside Out: Escape from Pretoria Prison(原題)』だ。回顧録でありながらサスペンス巨編と謳われた一作で、過去には『脱獄』として邦訳されている。
予告編には、秘密工作に参加して逮捕されるジェンキンス(ラドクリフ)の姿や、囚人仲間との意気投合や対立、脱獄のための息を呑む暗躍などが映し出されている。激しい暴力をもって囚人を取り締まる刑務官との攻防戦はもちろんのこと、映像を貫く「諦めない」というメッセージにも注目しよう。
出演はラドクリフのほか、「Marvel パニッシャー」のダニエル・ウェバー、『ハリー・ポッターと賢者の石』(1999)のイアン・ハート、『ホビット』3部作のスティーブン・ハンターなど。脚本・監督は新鋭フランシス・アナンが務めた。
映画『エスケープ・フロム・プレトリア(原題:Escape from Pretoria)』は2020年3月6日に米国公開予定。