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マーベル『エターナルズ』ベテラン編集者ふたりが手がける ─『ゼア・ウィル・ビー・ブラッド』『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』の逸材たち

エターナルズ

『ノマドランド』(2020)にてアカデミー賞・監督賞にも輝き、映画界から今最も注目を浴びる逸材と言っても過言ではないクロエ・ジャオ。彼女は『Songs My Brothers Taught Me(原題)『ノマドランド』のふたつの長編映画にて監督・脚本のほか編集も兼任しており、後者では同映画賞にて編集賞にもノミネートされていた。ところが、次回作として公開が待たれているマーベル映画『エターナルズ』では、編集としてクレジットされることはないようだ。

Varietyのインタビューにて、ジャオは編集への関与を否定しながら、「(クレイグ・)ウッドと(ディラン・)ティチェナーというふたりの素晴らしい編集者たちと一緒に仕事をしています」と明かしている。クレイグ・ウッドは、『パイレーツ・オブ・カリビアン』『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』シリーズなどの大作映画で知られる編集者で、一方のディラン・ティチェナーは、『ゼア・ウィル・ビー・ブラッド』(2007)『ゼロ・ダーク・サーティ 』(2012)にてアカデミー賞編集賞の候補入りも果たしていた逸材である。

これまでジャオ監督は、『Songs My Brothers Taught Me』『ザ・ライダー』『ノマドランド』と比較的小規模な作品を手がけてきた。つまりジャオにとって『エターナルズ』は、初の大作映画となるわけだ。そんなメジャー作品初挑戦の中、ふたりのベテラン編集者が彼女にとって大きな支えとなっているようだ。「多くのことを私に教えてくれましたし、とても辛抱強く支えてもくれました。このような共同作業を編集者たちと共にすること自体が、私にとってはじめてのことだと知っていたので」。どうやらふたりはジャオの言葉にしっかりと耳を傾けたようだ。その結果、ジャオが直接編集に参加する必要がなくなったというわけである。

なお『エターナルズ』の編集作業は現在佳境を迎えているとしながら、「彫刻と同じで、絶対に終わらせたくなくて、これ以上続けられないと言われるまでやりたい」と語っている。時間が許す限り、納得のいくもの、最高のものになるまで作業を続けたいということだろう。

映画『エターナルズ』は2021年11月5日(金)に全国公開。

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Source:Variety

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Minami

THE RIVER編集部。「思わず誰かに話して足を運びたくなるような」「映像を見ているかのように読者が想像できるような」を基準に記事を執筆しています。映画のことばかり考えている“映画人間”です。どうぞ、宜しくお願い致します。

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