【レビュー】まさか大人になって『ファンタスティックビーストと魔法使いの旅』にこんなにワクワクさせられるとは!

『ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅』感想

11/23公開ですが 一足早くレビュー。

ハリー・ポッターシリーズの劇中に登場する教科書『幻の動物とその生息地』を元に、作者であるJ・K・ローリングが脚本を務めた新シリーズ。
1920年代 ニューヨーク
後に『幻の動物とその生息地』を書き上げることになる魔法動物学者 ニュート・スキャマンダー(エディ・レッドメイン)は、ある目的のためニューヨークを訪れる。
ところが、偶然出会ったノーマジ(普通の人間)のジェイコブ(ダン・フォグラー)と鞄を取り違えたことにより 彼の魔法のトランクから魔法動物達がニューヨークの街へ解き放たれてしまう。
魔法動物を見つけ出そうとするスキャマンダーであったが、すでに緊張状態にあったアメリカ魔法界と人間界の騒動に巻き込まれていくことに…。
ハリー・ポッターシリーズの前日譚にあたる世界を、全5部作で紡がれる新たな魔法の世界を描いた作品だ。

2001年「ハリー・ポッターと賢者の石」が公開された時に中3であったぼくも、現在では30歳。

今更あの時と同等のワクワクを ドキドキを 感動を得られるはずないと思っていた。

だが、蓋を開けてみたらどうだろう。
こんなにもワクワクして ドキドキして 今も胸が高鳴っている自分がいる。
あの頃と同様に、続編の公開が楽しみで楽しみで仕方ない30歳の自分がいる!

子どもでも充分楽しめる作品ですが、大人だからこそ楽しめる要素が今作にはたくさん詰まっていたように思う。

ハリー・ポッターシリーズと決定的に異なる点

  • 主人公が大人であること
  • 話の舞台がすべて人間界であること
  • スキャマンダーのバディ的存在・ジェイコブが、あなたやぼくと同じく魔法を使えないノーマジであること

特にジェイコブの存在が今作において重要であった。
観客が作品世界へより深く入り込むための依代として彼が機能していた。

缶詰工場で働く彼は、パン屋を営む夢を持っているが叶えられずにいる。
叶えられない夢を 抗えない現実を前にもがいている。
そんなジェイコブであったからこそ、同じ苦しみやもどかしさを知る観客・大人である観客にとって寄り添いやすい存在であった。

ハリー・ポッターシリーズにおいては、基本的には魔法界・魔法を使える人物が多く登場し 魔法が出てくることが当たり前の世界であった。

けれど、今作においては舞台が人間界・魔法を使えない者が多く住む世界
魔法が当たり前でない世界で目にする魔法は、どれもこれも新鮮さが 驚きが 異質さが孕んでいた。

魔法とは無縁の世界で生きてきたジェイコブが、初めて目にする魔法 魔法動物 魔法界と人間界という概念
その反応・行動のすべてが、スクリーンを通して観客の心へと伝わってくる。

魔法を使えないぼくらは、ジェイコブという男を通し スキャマンダー達と行動を共にしたと言っても過言ではない。

彼の存在なくしてここまで引き込まれることはなかった。
ここまで面白いとは思えなかったはずだ。

そして、今作の重要ファクター 魔法動物達の存在
かわいくもあり いじらしくもあり たくましくもあり 恐ろしくもあるバラエティに富んだ魔法動物達

まるでポケモンを集めるかのような
特性を見極めて戦う(今作では狩らないけど)モンスターハンターのような
カードキャプターさくらのクロウカードのような

中二心をくすぐる魅力的な存在(設定)であった。

行動を共にするジェイコブ ティナ(キャサリン・ウォーターストン) クイニー(アリソン・スドル)達の存在は、

ポケモンで言うならタケシ カスミ
モンハンで言うならアイルー
カードキャプターさくらで言うならケロちゃんと知世

ハリー・ポッターで言うならハーマイオニーとロン

仲間がいることで生まれる面白さ 心強さ 駆け引きがあることをあなたも心得ているはずだ。
最早定番設定であるが、その定番を見事に押さえてある今作の在り方はやはり強い 強過ぎる。

最後の最後まで観客を驚かせ続けてくれるこの作品は、まるで解けることのない魔法そのもの。

過去作すべてを見返す等の予習をしておかなくとも、充分に楽しめ 理解できる作品であったと思います。

ぜひ劇場でご覧ください。
魔法の世界へと再び飛び込んできてください。

続編が今から待ち遠しい
ハッとさせられる終盤の展開もあって、より一層楽しみで仕方がない!

About the author

映画アドバイザー 元俳優 ライター 映画イベントMC。Instagramを中心に最新映画から懐かしの映画まで幅広く紹介。「ファイトクラブ」 「GO」「男はつらいよ」がバイブル。好きな監督はウディ・アレン。お仕事のご依頼はa.safety.pin.storm@gmail.comまでお願い致します。

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