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【レポート】『ファンタスティック・ビーストとダンブルドアの秘密』来日記念パーティで2人のニュートがマンティコアダンス(写真88枚)

ファンタスティック・ビーストとダンブルドアの秘密 来日記念パーティ
©THE RIVER

日本におけるハリウッド映画復活が、また1つ大きな前進を見せた。2022年4月13日、コロナ禍前の恒例行事であったハリウッドスターの来日がハリー・ポッター魔法ワールド最新作『ファンタスティック・ビーストとダンブルドアの秘密』で実現したのである。作品を代表して、主演を務めるエディ・レッドメインとユーラリー役のジェシカ・ウィリアムズが来日し、まるで魔法にかけられたかのように晴天の東京・明治記念館に集まったファンと待望の再会を果たした。

実はエディとジェシカに先がけて、『ベイビー・ドライバー』(2017)や『ウエスト・サイド・ストーリー』(2022)で知られるアンセル・エルゴートが、ドラマ「TOKYO VICE」のジャパンプレミアにあわせて一足早く来日を叶えている。しかし、ハリウッド映画での来日プロモーションが実現したのは『ファンタビ』が初。コスプレ姿のファンで溢れた会場はものすごい熱気に包まれた。(記事最後に写真ギャラリー88枚あり

ファンとの対面、会場は大興奮

ファンタスティック・ビーストとダンブルドアの秘密 来日記念パーティ
©THE RIVER

ファンの興奮が会場を温める中、MCの掛け声とテーマ曲にあわせて、エディとジェシカが登場。颯爽と現れた2人にファンは一斉に手を振り、温かく出迎えた。エディは、前作『ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生』(2016)ぶり約6年越しの来日となる。

まずは、ヒョウ柄シャツの上からジャケットを涼しく羽織ったエディがマイクを握り、「こんな良い天気の東京にこられて、とにかく圧倒されっぱなしです」と興奮気味に挨拶。「ここ数年間どこにも行けなかった中での来日だから、すごく特別なものになりました。コロナ禍で作ったこの映画をようやくみんなに共有できるようになって、嬉しくてたまりません」と待望の来日を喜んだ。

ファンタスティック・ビーストとダンブルドアの秘密 来日記念パーティ
©THE RIVER

エディが話し終わらないうちに、ジェシカが日本語で「ありがとうございます!」とファンに感謝。ステージを照りつける日差しに「ほんっと暑いです」と言いながら、ファンの笑いを誘う。ちなみに本日、東京の気温は20℃超え。この暑さに、ジェシカは「今後ろの方で魔法ワールドのローブを着ている方がいますけど、ほんとにリスペクトです」と挨拶を始めた。

ジェシカは『ハリー・ポッター』の原作小説を愛読するほど、大の魔法ワールドファンとして知られる。MCからこのことを聞かれるや、「子どもの頃から本を読み始めて、本当に大切な存在なんです。この物語に感じられる魔法、友情、愛、動物たち。そういった全てが詰まった本作にオファーされた時は夢のようで大泣きでした」と、ファンと同じ目線で出演への喜びを語った。

ファンタスティック・ビーストとダンブルドアの秘密 来日記念パーティ
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イントロダクションが終わると、話題は来日記念パーティの会場となった明治記念館に。中庭にドカンと構えられた特設ステージに、エディは「本当に息を呑むような美しさですよ。こんな場所でディナーでもしたら最高でしょうね」と胸をはずませる。ジェシカも同調しながら、「とにかく美しいです。歴史を感じますし、私が生まれたカリフォルニアにはここまで古い歴史はないです。(桜の木を指差しながら)ああいうお花が大好きなんです。桜、最高です」と風情を楽しんでいるようだ。

ホグワーツへの興奮を語る

日本トークで会場に和やかな雰囲気が行き渡ったところで、続いては本題の映画の話に。『ファンタスティック・ビーストとダンブルドアの秘密』では、“史上最悪の魔法使い”グリンデルバルドに立ち向かうべく、ダンブルドアがデコボコチームを結成する。チームリーダーのニュートを演じたエディは、デコボコチームの魅力について「僕はとにかくこのチームが大好きです。あまり考え抜かれたチームではないから、英雄みたいな感じではないですよね。実際、ニュートもリーダーっぽくないけど、ダンブルドアに頼まれてそうなっていくんです。それでもニュートは自分に正直でいるんですよ」と説明。共演キャストについても、「前にご一緒した人がいたり、新しく友達になった人もいたりして、ほんとうに楽しかったです」と撮影時を振り返る。

ファンタスティック・ビーストとダンブルドアの秘密 来日記念パーティ
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これに「最高だった」と頷くジェシカは、エディについて「彼との仕事は大好きでした。最初はちょっとだけビビったくらいプロフェッショナルな人でした」と語ると、「僕も怖かったよ」とエディ。「そんなことない」と話すジェシカは、「深夜とか、朝の4〜5時とかに撮影した時なんかも、エディは私たちのエネルギーを保たせてくれたんです。私は朝も夜も苦手で、昼間だけが得意なので、すごく助けられました」とエディの人柄をファンにシェアした。この時、エディは顔をうつむかせ、照れくさそうに耳を傾けていた。

ファンからの質問コーナー

続いては、それぞれの情熱をコスチュームに反映させた会場のファンからの質問コーナー。エディが「グリンデルバルド、バンティ、ベビーニフラーの人がここから見えますよ。ピケットもたくさんいますね」と興奮気味にファンを眺めれば、『ハリポタ』オタクのジェシカも「ハッフルパフ、スリザリン、グリフィンドールもいるじゃない」と細かく観察。待望の来日のために気合いを入れたファンの頑張りに2人は感心しているようだ。

1つ目の質問は、バンティのコスプレをした女性から。緊張の面持ちながらも、嬉しそうにマイクを握った女性は、「ホグワーツでの撮影中、印象に残ったことは何ですか?」と質問。これにジェシカは「ゾクッとしましたけど、最高でした。歴史ある建物に入れたことも最高で、そこには皆さんのような格好の子どもたちもいたので、魔法ワールドに足を踏み入れた感覚が大きかったです」と語る。続いてエディも、「『ハリー・ポッター』の世界に僕たちも戻れるということで、ホグワーツはもちろん、ホグズミードにも行けました。必要の部屋にも入ったし、僕たちファンもすごく楽しめました」とウキウキしながら撮影時を振り返った。

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2人目の質問者は、つい最近までウエストエンドのミュージカル『Cabaret』で舞台に立っていたエディに対して、ローレンス・オリヴィエ賞の受賞を祝福。エディも日本語で「あぁ、アリガトウ」と呟きながら、「舞台をやっている時は、日本からなんとか観に来てくれようとしているファンのことを知っていたので、感激しましたよ」と優しく応じる。この後寄せられた「日本食で一番美味しかったものは?」という質問に、エディは「何から始めればいいやら」と悩ましそうにため息。「刺し身に夢中ですし、ラーメンもそう。うどんのような太麺より細麺派なんですよ。揚げ物も好きで、昨日日本に着いてからは食べてしかいませんね。何でも天ぷらにすると美味しいです」と幸せそうに語った。

この質問はエディに向けられたものだったが、隣にいたジェシカが「誰にも聞かれていないけど、私にも答えさせて下さい」と挙手。最初こそ、「辛ラーメンとか柚子ラーメン、しかも柔らかめね」と食べ物を挙げていたジェシカだが、途中から「ローソンのエッグサンドイッチ、ファミリーマート、セブン&アイ・ホールディングス…あ、セブン&アイ・ホールディングスにはシャウトアウトしてね」と日本のコンビニ名を口にし始め、会場からはジワジワと笑いが。その後も「お菓子もフルーツもキャンディも好きですし、お寿司は愛してます。あと日本酒もね」と延々と続けるジェシカに、エディは「もっといけ。さっきは1時間くらい食べ物の話をしてたよね」とフォローを入れる。そして会場からは謎の拍手が巻き起こり、ジェシカも「アリガトウゴザイマス!」と満足げに一礼するのだった。その後も、Twitterから寄せられた質問もあわせてQ&Aが続き、あっという間に次のコーナーへ。

「日本のニュート」宮野真守が登場、マンティコアダンスを披露

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エディ&ジェシカとファンとの距離がすっかり縮まったところでサプライズが訪れる。なんと第1作『ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅』(2016)からエディ演じるニュートの吹き替えを担当してきた宮野真守が現れたのだ。2人の“ニュート”の再会に、会場からはこの日一番の黄色い歓声。宮野とエディが熱い抱擁し、ジェシカも温かい目で見守る。エディとジェシカ同様、盛大に迎え入れられた宮野は、「この大変な中で来日してくださって、僕たちファンは本当に嬉しいです」と、まずは2人に感謝を伝えた。

ファンタスティック・ビーストとダンブルドアの秘密 来日記念パーティ
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ここで宮野は、劇中でも注目の魔法動物マンティコアの登場シーンについて、「アフレコをする時はエディの息遣いにあわせたんです」と伝えると、エディは「ちゃんとあのダンスもやった?」と確認。すると宮野は、「マイクの前でこうやりましたよ」と言いながら、キレキレのグルービーな動きで、マンティコアダンスを披露し始めた。「それそれ、イェーイ」と声を上げたエディもマンティコアポーズを取り始める。こうして突然始まった2人のマンティコアムーブには、会場から拍手喝采が送られ、隣で見ていたジェシカも思わず爆笑。貴重すぎるコラボレーションとなったが、演者にとってマンティコアダンスは意外にも堪えるようで、エディは「共感してくれる人がいるなんて嬉しいよ」と宮野に本音を漏らした。「ニュートはほんっとに疲れる役なんですよ」。

ファンタスティック・ビーストとダンブルドアの秘密 来日記念パーティ
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イベントも終盤に差し掛かると、宮野が「おふたりがハッピーになれるものを持ってきました」と切り出し、そこには来日プロモーション恒例、法被(はっぴ)が届けられた。エディとジェシカが嬉しそうに法被を羽織ると、まるでコロナ禍前に戻ったかのような光景が映し出された。あまりの嬉しさに、ジェシカは壇上の端から端までモデルウォークを披露。ポージングを決めると、会場からは「ヒューヒュー」と歓声が聞こえてくる。

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渡された法被は、エディとジェシカの名前が日本語表記で印字された特別仕様。ジェシカは、イベント前に名前の日本語表記を予習してきたという。また、エディは前2作での来日時に受け取った法被を大事に保管しているらしく、「これでまたコレクションが増えます」と嬉しそう。すっかりお気に召した様子の2人に、宮野も「嬉しいです」と笑顔で語りかけた。

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いよいよ宴もたけなわ、最後はゲスト3人がファンと交流。壇上を降りた3人は、ファンの元に近づいていく。セルカ棒を持ったジェシカの合図で集合写真もしっかり撮影。『ファンタビ』の日本公開、大ヒットを記念して、三本締めでイベントは幕を閉じた。エディとジェシカは退場口に姿を消すギリギリまでファンに手を振り続け、ファンとの時間を楽しんだようだった。

ファンタスティック・ビーストとダンブルドアの秘密 来日記念パーティ
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『ファンタスティック・ビーストとダンブルドアの秘密』は公開中。

Writer

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SawadyYOSHINORI SAWADA

THE RIVER編集部。宇宙、アウトドア、ダンスと多趣味ですが、一番はやはり映画。 "Old is New"という言葉の表すような新鮮且つ謙虚な姿勢を心構えに物書きをしています。 宜しくお願い致します。ご連絡はsawada@riverch.jpまで。

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