『ファンタビ』マッツ・ミケルセン、ダンブルドアとグリンデルバルドは「永遠に繋がっている」 ─ 日本・記者会見レポ前編

──マッツさんは本作から、ジェシカさんも本格的な参加は本作からですが、他のキャストの方々と共演していかがでしたか?
ジェシカ・ウィリアムズ:良かったです!すごくワクワクしました。前作でちょっとだけ出演して、今回はずっと出演だから。最初は圧倒されて、興奮していました。大きな世界で機械がいっぱいあって、みんな大声で叫んでいて、俳優さんたちはみんな知り合い、というところにいきなり落とされた感じがしたから。でも撮影中ずっとみんな優しくて、よくしてくれたから楽しかったです。
私が一番心配したのは、朝ちゃんと起きられるかどうかってこと。私、すごく朝寝坊だから(笑)。それがずっと一番の恐怖でした。でもラッキーなことに、毎朝ちゃんと起きられた。夜の撮影のこともあったけど、私のシーンはダン・フォグラーとエディやカラムと一緒のことが多かったから、彼らはとても楽しくて、夜の撮影も楽しめました。いいことばかりで、悪いことはありませんでした。
マッツ:そう、まるである家族に入り込んで、自分を養子にしてくれますようにと願うような感じでした(笑)。みんな長年一緒にやってきていて、僕らはそこを訪れた、という感じ。
ジェシカ:うん、そうですね。
マッツ:みんな、とっても優しく受け入れてくれました。ラッキーだったのは、ゴッドファーザーとしてデイビッド(監督)がいたこと。彼は長年これをやっていて、どう家族を作り上げたらいいか、よくわかっていますからね。

──この2年間、世界中色々大変だったわけですが、こうやって無事に魔法ワールドの一員としてスクリーン戻って来れたことをみなさんどう思われていますか?
エディ・レッドメイン:僕らにとって奇妙だったことの一つは、ものすごく厳しいプロトコルの中ではあったけれど、イギリスの映画界の立ち上がりがとても早かったことでした。この映画は製作を再開した最初の映画のうちの一本です。なので、世界中多くの国が厳しくロックダウンしている中、例えば僕の妻子は家にこもっていたけれど、僕らは仕事ができたのが奇妙でした。ある意味でラッキーなんだけど、僕らがノーマルな生活ができてるのが奇妙だったんですよね。
ワーナー・ブラザースがみんなが安全であるようにしっかりしたプロトコルを作って、安全確保に尽力してくれたことに脱帽しています。とても幸運だったと思います。
ジュード:まさにそうですね。
マッツ:プロトコルとかマスクとかルールとか、面倒ではあったけど、現実社会で失業してもう仕事に戻れない人たちと比べたら、そんなのなんでもないよね。僕たちは仕事ができるんだから、とてもありがたい立場にいるって思いました。
ジュード:僕らの仕事の奇妙な要素の一つは、現実逃避の世界に入り込むということです。仕事に行って、誰かの服を着て、違う世界に入り込む。この映画はその極端な例ですね。だって魔法の世界に入り込むんだから。魔法動物や魔法の杖、魔法的な能力があって。僕らの仕事の特質を強調しているけれど、特に今はそうだと思う。エディが言ってたけど、僕らは製作再開した最初の映画の一本だったし、マッツが言ったように、僕たちはなんて幸運なんだろうとはっきり理解させられました。
特に今日、そう実感しましたよ。さっきは上の階でリンクに繋いで、日本の魔法ファンとのイベントをした。数年ロンドンでのロックダウン生活の後、世界とつながるチャンスなんだと気付かされました。素晴らしい仕事だと思い出しました(訳註:俳優の仕事とは、という意味で)。また多くの人に愛され、祝福される素晴らしい世界の一員でいられてとても幸運だと思いますし、国際的にそれを共有できるのは、とてもエキサイティングなことです。
