『ファンタビ』監督、ジェイコブとクイニーは「シリーズの魂」 ─ 日本・記者会見レポ後編

──グリンデルバルドという未来が見える能力を持つ者と戦うため、ニュートたちでさえ全貌を把握しないまま任務に挑みます。観客さえも騙す、混乱させるために意識した演出などがあれば教えてください。
監督:いいですね。この映画には核になるコンセプトがあり、基本的にカウンターサイト(目眩し)と呼ばれています。「目眩し」の原則は、できるだけたくさんの人に、それぞれ個別のプランを渡すというものです。グリンデルバルドは未来が見えるけれど、あまりにも自分の周りでたくさんのことが起こっているので、どの人が本当に危険なのか、少し混乱するんです。それがこの「目眩し」の基本的な考え方です。
ただ、俳優たちには脚本を隠したり、混乱させようとしたりせず、できるだけ明確にしました(笑)。即興したり、遊べるように、全部のストーリーを伝えたんです。つまり「目眩し」はスクリーン上のストーリーの一部であって、スクリーンに映る前のプロセスではない、ということです。
『ファンタスティック・ビーストとダンブルドアの秘密』は、2022年4月8日より日本公開。