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『ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生』前作超えのスタート目指す! 米国興収予測が発表される

ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生
©2018 Warner Bros. Ent. All Rights Reserved. Harry Potter and Fantastic Beasts Publishing Rights ©J.K.R.

『ハリー・ポッター』魔法ワールドを描く、映画『ファンタスティック・ビースト』シリーズの第2作『ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生』の米国公開まで残すところあと4週間となった。米Deadlineほか複数のメディアでは、2018年11月16日の米国封切りに先がけて、公開直後の興行収入予測が発表されている。

2018年10月25日(米国時間)現在、『ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生』の米国オープニング興行収入は6,500~7,500万ドルを見込まれている
さすがは『ファンタビ』の第2作とあって高値の予測ながら、しかしこの結果に収まった場合、本作は米国で予想外のヒットとなった『ヴェノム』(2018)の8,000万ドル、『ハロウィン(邦題未定、原題:Halloween)』の7,600万ドルにも及ばないこととなってしまう。公開4週間前の予測ゆえ、今後さらなる変更が加わる可能性は高いものの、この読みには一体どんな背景があるのだろうか。

ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生
©2018 Warner Bros. Ent. All Rights Reserved. Harry Potter and Fantastic Beasts Publishing Rights ©J.K.R.

今回の初動興収予測の大きな理由とみられるのが、前作『ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅』(2016)の米国オープニング興収(公開後3日間)が7,440万ドルにとどまったことだ。これは『ハリー・ポッター』シリーズの合計8作品と比較しても最も低い数字であり、これを受けて第2弾はやや消極的な予測となった可能性がある。とはいえ続編映画は、“そもそも続編である”という理由で消極的な予測が立てられがちなものだ。現時点で前作とほぼ同じ数字が予想されていることは、まずは非常に前向きに捉えていいだろう。

このたび米Deadlineは、オープニング興収の予測とあわせて興味深いデータを伝えている。『ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生』を“一番観たい映画”に選んでいる観客の割合が、公開4週間前の時点で多くの映画より13%高いというのだ(女性は16%、25歳以上の男性は12%上回っているという)。これから劇場公開に向けてプロモーションが展開される中で、さらに多くの観客から関心を集めることは間違いない。

また注目したいのは、本作が前作以上に『ハリー・ポッター』シリーズとの繋がりを前面に押し出していることである。予告映像にはホグワーツ魔法学校が大々的に映し出されているほか、ジュード・ロウ演じる若きダンブルドアが初登場、そして前作に続いてジョニー・デップがゲラート・グリンデルバルド役を演じるのだ。『ハリー・ポッター』シリーズのライトなファン層をも取り込んで、本作が前作を上回るスタートを切る可能性は十分にあるだろう。今後の動向もしっかりと見守りたい。

ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生
©2018 Warner Bros. Ent. All Rights Reserved. Harry Potter and Fantastic Beasts Publishing Rights ©J.K.R.

『ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生』では『ハリー・ポッター』原作者のJ・K・ローリングが脚本を執筆、映画版『ハリー・ポッター』4作品を手がけたデヴィッド・イェーツが監督を務めた。主人公の魔法使いニュート役のエディ・レッドメイン、ニューヨークの魔法使いであるティナ役のキャサリン・ウォーターストン、ティナの妹で魔法使いのクイニーを演じるアリソン・スドル、“普通の人間”ジェイコブ役のダン・フォグラーらが前作から続投する。

映画『ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生』は2018年11月23日(金・祝)全国ロードショー。

『ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生』公式サイト:http://wwws.warnerbros.co.jp/fantasticbeasts/

Sources: Deadline, Variety
©2018 Warner Bros. Ent. All Rights Reserved. Harry Potter and Fantastic Beasts Publishing Rights ©J.K.R.

Writer

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稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。

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