「ポーグ可愛すぎ問題」『最後のジェダイ』監督キャスト陣がトーク ─ マーク・ハミル「スター・ウォーズは子供のもの」

ポーグ(Porg)は、スター・ウォーズ・ユニバースに新たに登場した「可愛い」枠のキャラクターだ。『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』(2017)より新たに登場するこの「宇宙ペンギン」のような生物は、映画公開前にも関わらず既にグッズが大人気。お腹を押すとキュウキュウ鳴くぬいぐるみを既にゲットしたファンも少なくないはずだ。
スター・ウォーズといえば、イウォーク族を始めとした可愛らしいキャラクター/種族も存在するが、それにしてもこのポーグは、まさに「可愛いと言われるために生み出されました」と言わんばかりの無垢な瞳をきらめかせて我々の前に現れている。正直に認めよう。ポーグは可愛い。この小さくてフワフワした新たな友達が鳴く度に、どこかで財布のジッパーが開く音が聞こえるくらいに。
もちろん、何もかもが一筋縄でいかないのがスター・ウォーズ・ユニバースの無限の深みだ。ポーグは「あざとすぎる」としてあまり歓迎しないファンも少なからず存在する。ポーグは、ディズニーの手中に収まったスター・ウォーズを象徴するキャラクターとなるか。本国アメリカでは、人気トーク・バラエティ番組『ジミー・キンメル・ライブ』に揃って登場した『最後のジェダイ』キャスト陣とライアン・ジョンソン監督が、「ポーグ可愛すぎ問題」についてディスカッションを繰り広げている。
ジョン・ボイエガ「好きじゃない」
このディスカッションは、ホストのジミー・キンメルが「ポーグはちょっと可愛すぎやしないか」と持ちかけたことから始まった。『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』ライアン・ジョンソン監督は、ポーグの特撮パペットを初めて撮影現場に持ち込んだ時の様子をこう振り返る。「スタッフの手が止まって、半分くらいは”めっちゃ可愛い”という反応で、残りの半分は横目でチラ見するくらいでした。」
マーク・ハミルは、ポーグ(Porg)とポルノ(Porn)にかけ、「Wholesome porgnography(=健全なポーグノグラフィ)」のハッシュタグを付けてツイート(編注:実際にはこちらのInstagramからの連携投稿)を行ったがあまりディズニーに良い顔をされなかったことを明かした上で、「忘れられがちですけど、この映画は子ども達のために作られていますからね」と力強くコメント。ところがホストのジミー・キンメルに「いいや、中年のオタクのための映画だ」と即座に切り替えされ、タジタジに。会場からは笑いと歓声が上がった。
ポーグ可愛い派の声にイマイチ乗り切れないのが、フィン役ジョン・ボイエガだ。「普通に好きじゃないですわ」とあっけらかんとするフィンは、「ファルコン号に乗ったら穴の中にポーグがいて、小さいポーグが固まってて、大きいやつもいて、ゾワゾワする」と率直に述べている。「パペットが目をパチパチさせてて…、どうでもいいっす。」
対してポー・ダメロン役のオスカー・アイザックは「僕は大好きですよ 、ポーグガチ勢です」と語って喝采を浴び、最高指導者スノークのモーション・キャプチャーを務めたアンディ・サーキスもポーグを演じてみたかった旨を明かした。
あなたの眼にポーグはどう映っているだろう。『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』本編を観たら、また印象が変わるかもしれない。なお本国では、ポーグがミレニアム・ファルコンのコクピット・ウィンドウにへばりつくTVスポット映像も公開されている。
映画『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』は2017年12月15日公開。
Source:https://youtu.be/2iC9IGKIP50