トム・フェルトン、『ハリー・ポッターとアズカバンの囚人』現場でゲイリー・オールドマンを清掃員と勘違いして「いい仕事だ」と声をかけていた

『ハリー・ポッター』シリーズでドラコ・マルフォイ役を演じたトム・フェルトン。第3作『ハリー・ポッターとアズカバンの囚人』(2004)よりシリウス・ブラック役として参加した名優ゲイリー・オールドマンのことを、当初は清掃スタッフと勘違いしていたという。2022年に発表した自身の回顧録『Beyond the Wand: The Magic and Mayhem of Growing Up a Wizard(原題)』で明かしている。
「撮影現場には、絶対的なレジェンドであるにも関わらず、役に扮していないと誰なのかわからない俳優がいた」と綴ったフェルトン。その理由は“いい意味”で「あまり垢抜けない年配の男性に見えた」からとし、これに当てはまる俳優として、シリウス役のゲイリー・オールドマン、オリバンダー役のジョン・ハート、フィルチ役のデイビッド・ブラッドリーを挙げた。
フェルトンはオールドマンの第一印象を「古いジーンズにTシャツを着た、あまり垢抜けない年配の男性」と振り返り、「たまに見かけたことがあったから、清掃スタッフの1人だと思った。何て言ったらいいだろう?彼はただ、そう見えたんだ」と告白。フェルトンは磨きたての床の上で靴音を立てた後、オールドマンに向かって「いい仕事だ、相棒!」と声をかけたことすらあったそう。
その後、ヘアメイク部門でオールドマンに再会したフェルトン。その時オールドマンは「家族や友人を案内している」様子だったため、「清掃スタッフとしては、少し奇妙」だと感じたそう。そこで他の人に「あれは誰?」と尋ね、初めてその人物がオールドマンであることを知ったという。
大スターに対して失礼な間違いをしてしまったフェルトンは、「自分を擁護すると、彼(オールドマン)はあれほどの大スターなのに、全くスターらしくなかった。彼は控えめで、実直で、部屋でくつろぐよりも皆のためにお茶を淹れるような人だった」と振り返っている。
ちなみにフェルトンだけでなく、ハーマイオニー役のエマ・ワトソンもオールドマンを知らなかった子役キャストの1人。2004年当時のインタビューでワトソンは、主演のダニエル・ラドクリフから「ゲイリー・オールドマンがシリウス・ブラック役に決まった!」と聞いた時、「誰?」と返したことを明かしている。ワトソンは今考えると「ひどい」発言だったとし、「ゲイリー・オールドマンのことは知らなかったけれど、彼は素晴らしい」と付け加えている。
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